湧き水に触れ「めっちゃつめてー!」 ジオパーク認定ガイドによる特別授業 地元の小学生が鳥海山の恵みと豊かな自然への理解を深める 秋田・にかほ市
豊富な湧き水に恵まれたにかほ市の自然を知ってもらおうと、ジオパークの認定ガイドによる特別授業が行われました。
参加した象潟小学校の児童は鳥海山の恵みを間近に感じ豊かな自然への理解を深めました。
「がんばるぞ~」「おおー!」
地域の自然に触れることでその魅力を感じてもらおうと、鳥海山・飛鳥ジオパーク推進協議会が開いた特別授業。
11日は象潟小学校の4年生45人が地元の湧水地をめぐりました。
まず向かったのは、にかほ市が誇る湧水源のひとつ、元滝伏流水です。
鳥海山に降った雪や雨が10年から20年の歳月をかけてしみ出し、流れをつくっています。
小学生
「あーやばい!めっちゃつめてーなにこれ!」
湧き水の温度は年中通して約11度。
夏は冷たく、冬は温かくと季節によって体感温度が変わるといいます。
倒れた杉の木は、湧き水を吸収して再び、力強く芽吹いていました。
ガイド 小嶋裕さん
「倒れてるけども直角に上に伸びてるね。倒れてもただでは死なねえぞっていう生きる命の力強さ」
小学生
「生きてる~!」)
鳥海山に蓄えられた水は、日本海にも湧き出しています。
岩場や砂場からぽこぽこと出ている湧き水。
その日によって出てくる場所が変わるといいます。
子どもたちは砂浜に交じる砂鉄を確認したほか、鳥海山からのミネラルたっぷりの水が海へと送られ、豊かな水産資源を生み出していることを学びました。
小学生
「海で砂鉄が取れるとかその砂鉄が鳥海山の溶岩だとわかりました」「ここが秋田の魅力だなと思いました」
小学生
「元滝の川の温度が11度って知りました」
子どもたちは自然との触れ合いに、目を輝かせていました。