ドイツ発祥のスポーツ「ラート」で使う用具を県内で初めて製造 ラート世界一に3度輝いた選手が所属する秋田ノーザンハピネッツに寄贈 秋田・大仙市
大仙市の金属加工メーカーが、県内で初めてドイツ発祥のスポーツ「ラート」で使われる用具を製造しました。
その用具が8日、ラート世界一に3度輝いた選手が所属する秋田ノーザンハピネッツに寄贈されました。
県内でも少しずつ普及してきているラート。
直径約2メートルの2つのリングを平行につないだ用具を回転させ、技の美しさや難易度を競う競技です。
使われている用具は、本場ドイツをはじめ海外で製造されたものが主流ですが、物価高などで輸入コストが10年前の2倍近くまで高騰しているといいます。
この状況をどうにかしたいと動いたのが、仙北市出身でラート世界一を3度達成している秋田ノーザンハピネッツ所属の髙橋靖彦選手です。
高橋選手から4年前に依頼を受けた大仙市の金属加工メーカーMEPが製造に取り組み、4月、完成しました。
県内でラートの用具が造られるのはこれが初めてです。
8日、完成品が髙橋選手が所属するハピネッツに寄贈されました。
ステンレスでできていて主流の鉄製のものに比べてさびにくいのが特徴です。
髙橋靖彦選手
「子どもから大人まで各地行くとすごい楽しんで回っている姿をいつも目の当たりにしています。その姿を今後この秋田産のラートができるということでさらに増やしていけることになれば本当にうれしいことです」
寄贈されたラートはハピネッツのラートスクールのほか、県内の子どもたちを対象に今年10月に始める体験事業で活用されます。