地熱や水力による発電所の見学会 夏休みの中・高校生が参加 電気を生み出す仕組みや再生可能エネルギーに理解を深める 23日 秋田・鹿角市
夏休み中の中学生と高校生を対象にした、地熱や水力発電所の見学会が鹿角市で開かれました。
参加した生徒たちは、電気を生み出す仕組みや再生可能エネルギーの特徴について理解を深めました。
県鹿角地域振興局が開いた見学会には、鹿角市と大館市の学校に通う中高生、あわせて12人が参加しました。
東北自然エネルギー澄川地熱発電所 三浦利広所長
「地熱発電は24時間365日ずーっと一定でですね、地球の奥深くから蒸気を取り出せる唯一の再エネの中で安定した発電方式となっております」
地熱発電は、地中深くから取り出した蒸気でタービンを回し、発電しています。
この蒸気は、マグマの熱などで生み出されたもので、風力や太陽光発電などと違って、季節や天候の影響を受けないのが特徴です。
発電に使った蒸気は冷やして水に戻し、澄川地熱発電所では、再び、地中深くに返しています。
東北自然エネルギー澄川地熱発電所 三浦利広所長
「返した水がまたここ(地中深く)の貯留層に戻ってきて温められて蒸気になって蒸発すると」「ということで、ぐるぐるこう回していると。なので、地熱は再生可能エネルギーと言われております」
1995年に運転を開始した澄川地熱発電所は、活火山である秋田焼山の自然の力を活用しています。
最大出力は5万キロワットで、鹿角市と小坂町の全域をカバーできる電力を生み出しています。
生徒たちは、自分たちの暮らしを支えている発電機を前に、そのスケールを体感しました。
続いて、訪れたのは水力発電を行っている碇発電所です。
1907年に運転を開始し、100年以上たった今も、発電を続けています。
高いところから低いところへ水を落とすことなどで、電気を生み出す水力発電。
生徒たちは模型を使った説明も受けながら発電所を見て回り、再生可能エネルギーへの理解を深めました。
中学生
「大きさにもびっくりしたし、音の大きさや電力の出力とかにもびっくりしました」
高校生
「ぼくは風力発電について特に興味をもっていたんですけど、地熱や水力などほかのエネルギーについても興味をもつことができました」
高校生
「秋田県では自然エネルギーが盛んとなっているということなので、もっと自然エネルギーなどを駆使して、地球温暖化などの防止に役立ってほしいなと思いました」
県は、今後もさまざまな機会を通じて、県内には再生可能エネルギーが豊富にあることを広く知ってもらうことにしています。