新米「買いたい」約9割 新米購入の“5,000円の壁” クックパッドのアンケートから見えた”家庭のごはん事情”
レシピサービス「クックパッド」の運営会社が行った調査で、約9割が「新米を買いたい」と回答し、新米に対する関心の高さが明らかになりました。
一方、7割以上が購入金額は5,000円未満と回答していて、新米購入には“5,000円の壁”が存在するという結果になりました。
■家庭の“ごはん事情”にも変化
レシピサービス「クックパッド」を運営するクックパッド株式会社は、今月3日から8日にかけて、インターネットでユーザーを対象にコメに関する意識調査を行いました。
コメ価格の高騰や備蓄米など今年はコメに関する話題が多く、家庭の“ごはん事情”にも変化がみられることから、調査を通じて、家庭料理から見えるコメの最新のトレンドを明らかにすることが目的です。
集まったサンプル数は1037。
■約9割が新米を「買いたい」
新米が店頭に並ぶ時期を意識してると回答したのは65.6%、新米を買いたいと思うかという問いに対しては約9割が「買いたい」と回答していて、新米に対する高い購入意向が確認されました。
■新米購入の”5,000円の壁” 7割以上が価格を最も重視
新米の新鮮さや味わいを考慮して、新米が通常より高くても購入したいと思うかという問いに対しては、購入を検討すると答えた人が8割を超えました。
一方、7割以上が購入金額を5,000円未満と回答していて、新米購入には“5,000円の壁”が存在するという結果になりました。
新米を購入する際に重視する点で、最も多かったのは「価格」で73.5%、次いで「銘柄」、「産地」、「味や香り」などが続きました。
■備蓄米購入経験最多は30代 3割余りがコメを使い分け
備蓄米の購入経験を問う質問では、年代別で、購入経験があると回答した人が最も多かったのは30代で、47%でした。
回答件数が多かった40代と50代では、ともに35%が備蓄米を買ったことがあるという結果になりました。
また、家庭で新米と古米や備蓄米を使い分けることがあるかという問いに対しては、「使い分けている」との回答が32.6%にとどまりました。
使い分けている人の中では、半分余りの人が料理によって使い分けていて、そのほか、特別な日や災害時の備蓄用など目的別に使い分ける傾向がみられました。
■新米は“日常の贅沢”という位置づけ
調査結果を受けて、クックパッド広報本部長の小竹貴子さんは「日本の食卓では新米が季節の風物詩になっていることがうかがえる。ただ、厳しい台所事情を背景に、価格にシビアに向き合いながら購入を検討していて、生活者にとって新米は“日常の贅沢”という位置づけにあると思われる」と分析しています。
また、「今年に入り、新米、古米に加え備蓄米が登場し、コメ購入の選択肢が増えている中、様々な使い分けの実態が明らかになった」として、「コメの価格高騰が続いているため、使い分けのアイデアは多くの生活者に受け入れられる可能性があると感じる」と話しています。