日本初開催「デフリンピック」バスケットボール男子日本代表チームが強化合宿 体験会で子どもたちとの交流も 秋田・横手市
聴覚に障害がある人たちの国際スポーツ大会、デフリンピックが、11月に日本で初めて開催されるのを前に、バスケットボール男子日本代表チームが、この土日に横手市で強化合宿を行いました。
競技の体験会も開かれ、選手たちが、地元の子どもたちと交流しました。
7日と8日、横手市で強化合宿を行った、デフリンピックのバスケットボール男子日本代表チーム。
かつては選手としてデフリンピックにも出場し、今はチームの運営を統括する石川友正さんが横手市出身であることなどが縁で、合宿が実現しました。
代表メンバー内定後、初めての強化合宿で、ドリブルやシュートなどの基本動作に加え、練習試合などでチームの連携を確認しました。
「いきなり出来ることの方が少ないと思います。きょうやった、つま先真っすぐとか、前に足を大きく踏みましょうとか、自分で意識して、合宿じゃないところでもちょっと練習していてください」
合宿中は、デフバスケットボールをより多くの人に知ってもらおうと、地元の子どもたちを対象にした体験会も開かれました。
音に頼ることができないデフバスケットボールでは、手のサインやアイコンタクトでコミュニケーションをとりながら、パスのタイミングやフォーメーションを共有します。
みんなで決めたサインを合図にパスを回すなど、競技の魅力を体験し、交流を深めました。
「耳が聞こえない人も、手でやれば分かるんだなと思いました。楽しかったです」
「貴重な体験を今できて、不自由な人に会ったら手話で会話したいと思いました」
「不自由な人でも、みんな平等に楽しくスポーツできることがすごいと思いました。特にサインやアイコンタクトをとるのが難しかったけど、みんな優しく教えてくれて、とても楽しかったです」
デフバスケットボール男子日本代表 石川友正チームリーダー
「目標はメダルを取ることで、最低でもベスト8を超えること。普通の人と障害を持っている人たちの、お互いの歩み寄る社会の実現の効果になることを期待しています」
日本で初めて開催されるデフリンピックは、11月15日に開幕します。