「警察通訳人」の仕事って?高校生が体験 実践的な外国語を学び警察官の仕事に理解を深める

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秋田 2025.05.14 17:48

増加する外国人観光客や県内の在留外国人に対応する「警察通訳人」の業務を、高校生が体験しました。

警察官の採用につなげようと、県警察本部が初めて行った取り組みで、参加した生徒たちは、実践的な外国語を学びました。

この取り組みは、警察官の採用強化を図ろうと、県警察本部に今年度新設された「採用センター」が初めて企画したものです。

交番で道を尋ねる外国人役を務めるのが、警察通訳人です。

県内に28人いて、取り調べの際の通訳や、証拠の翻訳などを中心に業務を行っています。

その警察通訳人を通じて、学校での学習が警察の業務でも生かせる機会があることを知ってもらうのが大きな狙いです。

英語のほかに、第二外国語として、中国語、韓国語、ロシア語を学んでいる、能代松陽高校の生徒たち。

ロシア語を履修している生徒
「きょう習った道案内とかの文法とか単語を使って、もしそういう機会があったら使ってみたいなと思いました」

警察官志望の生徒
「警察になって何をするか決めていないけど、今学んでいる英語や韓国語などをさらにレベルアップさせて、役立てることができたらいいなと思いました」

警察官の採用試験の志願者数は、昨年度、260人で、10年前の3割ほどまで落ち込んでいます。

一方、県内の在留外国人の数は、昨年末時点で5745人と、2年連続で増加しています。

県警察本部 採用センター長 大坂栄太さん
「(語学の勉強が)結果として外国人、そして秋田県民全員の安全安心の確保につながる、貢献できるということを認識していただいて、一生懸命、普段の勉強を頑張ってもらいたいなと思います」

県警察本部は、今後も警察通訳人をはじめ、多岐にわたる業務を広く知ってもらい、生徒や学生の関心を高めていきたい考えです。