羽根の落下事故があった風車の設置事業者が県と秋田市に陳謝 調査チームの立ち上げや残った羽根を月末までに撤去する方針を示す 秋田県
羽根の落下事故があった風車を設置した事業者が8日、県と秋田市に陳謝しました。
事故原因の究明のための調査チームを立ち上げることや支柱に残った羽根の撤去を月末までに完了させる方針を示しています。
秋田市新屋に風車を設置した東京のさくら風力は8日午前、県庁を訪れました。
記者
「きょうはどういった説明を」
さくら風力 盛高健太郎社長
「まずはお詫びからだと思ってます」
さくら風力は今月2日に風車の羽根が落下した事故について、これまで経済産業省への説明や、メンテナンスを委託する会社への聞き取りなどを行ってきました。
県の担当者に直接会って説明するのは、これが初めてです。
面会は非公開で行われました。
さくら風力の盛高健太郎社長から現時点でわかっている状況のほか、今後新たに専門分野に詳しい大学教授などで作る調査チームを立ち上げることなどが説明されたということです。
県クリーンエネルギー産業振興課 佐々木功課長
「まずは原因究明をしっかりやっていただくということ、原因究明の上で取れる対策をしっかり大学の先生も含めて専門家たちと国のほうで原因究明やっていただきますのでそこをしっかりして安心な状況になっていければなと」
ほどなくして秋田市役所も訪れた盛高社長。
「誠にすみませんでした」
秋田市との面会も冒頭を除き非公開で行われました。
羽根の落下事故を巡って近くにいた男性の死亡との因果関係の捜査が進められる中、さくら風力からは、地域住民の安全を確保するため原因の究明を急ぐともに支柱に残ったままの羽根の撤去を最優先に進める意向が示されたということです。
秋田市新エネルギー推進室 村上義紀室長
「今回このような痛ましい事故が起きて、市民の尊い命が失われたと、で秋田市としても非常に重大な事案であるというふうに認識しているということと、それからあの特に原因究明について国や県が関係機関と連携して、まずなるべく早期に原因究明してそれについては不安に思っている市民がいらっしゃいますのでその市民の方にできるだけあのわかりやすく説明の方していただきたいと」
羽根の落下事故が起きてから9日で1週間が経ちます。
事故があった現場では落下して散らばった羽根が6日までに移動され、その後の作業を待っている状態です。
さくら風力 盛高健太郎社長
「事業の継続についてどう考えているかというような趣旨の質問はございました、その中で申し上げましたのはまだそんなことを考えられる段階ではありませんと、一切考えてませんと、まずは原因究明をしっかりやることに全力を尽くしますという話をさせていただいてます」
「地元のみなさまへ申し訳ない思いがいっぱいですしそれがずっと続いている状況です、改めてといいますか事故以来ずっと感じ続けております」
さくら風力は今月中旬に風車の支柱に残った羽根を撤去する工事を始め、月末までに完了させる方針です。