中学生の有望なスポーツ選手の“県外流出” 特色選抜が原因のひとつに? 入試制度のあり方などを検討 今年度中に報告書をまとめる方針 秋田

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秋田 2025.07.30 18:13

県内の中学生の有望なスポーツ選手が県外の高校に進学するいわゆる“県外流出”について、県教育庁は、入試制度のあり方などを検証する委員会を設置しました。

委員会は、今年度中に報告書をまとめる方針です。

安田浩幸県教育長
「“県外流出”の原因を探り、また、高校入試制度との関連なども含め、検証すべく、今回この検証委員会を設置するという運びになりました」

委員会は、県内の教育やスポーツの関係者など、20人で組織されています。

県内の高校入試では、おととし、それまでの「前期選抜」を改めて、「特色選抜」が始まりました。

1月下旬に行われていた前期選抜に対し、特色選抜は、一般選抜と同じ3月上旬に試験が行われるため、早く進学先を決めたい生徒が県外の私立高校を選ぶなど、“県外流出”の原因のひとつになっているのではないかという声もあがっています。

秋田県スポーツ協会によりますと、中学生の強化指定選手で県外に進学した生徒の割合は、特色選抜が始まったおととし、過去最高の29.5パーセントになり、その後も高い水準で推移しています。

伊藤恵造 委員長
「県外の私学なんかだと、早いうちからですね、県内の中学生などに声がかかるんだけれども、そういった時期というのはどうしても県内の高校、公立高校ではそれがしにくいというのがありますので、そういったのも含めて、スポーツ環境を考えていく上では、その辺も今後検討した方がいいんじゃないかというようなご指摘なんかも出たというところですかね」

委員会は、11月と、来年1月にも行われ、今年度中に報告書をまとめる方針です。