学識経験者などが県政について意見を述べる審議会 鈴木知事就任後初めての開催 例年以上に活発な議論に 秋田

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秋田 2025.07.03 18:15

県の今後の政策について学識経験者などから意見を求める審議会が開かれました。

鈴木知事就任後初めて開かれた審議会では例年以上に活発な議論が交わされました。

鈴木知事
「みなさんとしっかりピントがあって、最終的に県民の皆さんの役に立てるようにこれからがんばっていきたいと思いますので、今年度は特に来年度からの4か年にわたる総合計画を策定する大事な大事な一年ですので」

審議会は県の政策に専門家の意見を反映させようとこれまでも毎年開かれていて、鈴木知事は初めての出席です。

大学教授など学識経験者や県内企業の代表など28人が委員に委嘱されています。

佐竹前知事のもとでの県の指針「新秋田元気創造プラン」は今年度が4年計画の最後の年です。

3日は鈴木知事のもとでの次の4年間に向けた計画について、活発に議論が交わされました。

人口減少対策を柱に掲げる県の施策に委員から相次いだのは、秋田で暮らし続ける県民視点の意見でした。

後藤節子委員
「いろんな高齢者の問題もある、引きこもりもある、不登校もある、育児放棄もある、そういった悩みや不安を抱えている人たちをどういう風にこう安心して暮らせる秋田にしていくのか」
鈴木知事
「様々な立場のみなさんが、自分らしく安心して暮らせるという明るいというか安心なイメージというのはちょっと薄いなという気がいたします。言っていただいた通りですね」

桜田善仁委員
「人口が減ってもそこに住んでいる人がたは幸福なんだというアピール。そういう方向付けをね、同時に減るのも防ぐんだけれども、減っても大丈夫です、というそんな考え方の方がね将来的になんといういいんじゃないかなと」
鈴木知事
「減るのはもう仕方ないんだという諦めみたいなものがありましたので、それを私はちょっと戻したい。諦めたらだめだ。そこをまずは戦わないといけないし、でもそれでも止まらないですよ、はっきり言いますと、それを1,000人台まで社会減減らすだけでも相当チャレンジングな目標です。それはそれでやりますけども、もちろん減った秋田みたいなところでも幸せですよ、というそこの前向きな姿勢というのは大事にしていきたいと思う」

審議会は今後、「未来創造」や「教育」など6つの専門部会ごとに協議を重ね、10月下旬に県への提言を取りまとめることにしています。