秋田市・沼谷市長 クラブライセンスよりも「市民の皆様の暮らしを優先」ブラウブリッツ秋田の新スタジアムについて
秋田市の沼谷市長は、既存の施設の改修も検討しているスタジアム整備のあり方について、事業費を最も重視して整備方法を決める考えを示しました。
整備の方向性は、ブラウブリッツ秋田が上位のリーグでプレーするための参加資格・クラブライセンスにも関わりますが、沼谷市長は、ライセンスよりも市の財政状況を優先して考慮するという考えも示しています。
秋田市の沼谷市長は、これまで、スタジアム整備について、新設という方法だけでなく、既存の施設の改修も検討する考えを示していて、それぞれの場合のスケジュールの確認や、事業費の試算を始めています。
14日の初登庁の時に続き、今月2回目の記者会見に臨んだ沼谷市長。
新設か改修かを判断するうえで、事業費が、最も重要な判断材料になるという考えを示しました。
秋田市 沼谷 市長
「新設よりも(改修が)例えばだいぶ安い、半年少し延びますと、今のスケジュールよりも。そういった時に、それが話し合いの余地があるかどうかとなると、かなり微妙なところになりますので。そういう意味では、コストは至上ですけれども」
「スケジュールに関しては、許される範囲の中で、もしコストがだいぶ安いとかですね、そういうことが見えてきた時には、また私がブラウブリッツなり、Jリーグなりに話しに行く場面があるかもしれませんが、それはまだ先の話だと思っています」
ブラウブリッツ秋田は、スタジアムをできるだけ早く、かつ、新設することを条件に、J1・J2でプレーするための参加資格・クラブライセンスを得ています。
スタジアム整備が改修となり、スケジュールにも影響が出れば、今後もライセンスを得られるかどうかを左右しますが、沼谷市長は、市の財政状況を優先して考慮するという考えを示しました。
秋田市 沼谷 市長
「自治体の財政というのは、自治体としての住民、市民の皆様の税金をお預かりして、すべての生命、暮らし、お仕事。これを維持、支えていくための財政です。ライセンスというのは、民間のプロスポーツ側の今のルールであります。どちらを最優先かという話を、今、お伺いされているのだとすれば、当然、市の財政が優先されます。市民の皆様の暮らしが優先されます」
このほか、沼谷市長は、事業費や、整備の進め方によっては、事業を中心的に担う主体が秋田市から変わる可能性もゼロではないと説明しました。