3日未明から朝にかけて線状降水帯発生のおそれ 災害の危険度が急激に高まる可能性も これまでの大雨のまとめ 秋田
県内は断続的に雷を伴って非常に激しい雨が降り大雨となっているところがあります。
3日の未明から朝にかけては線状降水帯が発生し、災害の危険度が急激に高まる可能性があります。
これまでの大雨をまとめました。
山﨑愛子記者
「大粒の雨が打ちつけています。対向車はライトを付けて走行しています」
雨脚が特に強くなったのは夜が明けてからでした。
熊谷奈都子記者
「午前8時前の秋田駅です。10分ほど前から大きな雷の音とともに雨脚が強まり始めました。周りの音が聞こえなくなるほど強い雨が降っています」
前線や暖かく湿った空気の影響で、県内は大気の状態が非常に不安定となっていて、所により大雨となりました。
秋田市の泉地区にあるアンパスは先週に続いて冠水しました。
避難指示は7つの市町村の一部地域に出されています
このうち、上小阿仁村では仏社川が氾濫。
県の河川カメラには、あふれた水で小屋が流されている様子が映っていました。
各地で道路の冠水も確認されています。
三種町では三種川が氾濫。
まもなく収穫期を迎える田んぼが冠水していました。
山﨑愛子記者
「道路が冠水していて警察が交通規制をしています」
各地で観測された1時間降水量の最大値は能代市で59.5ミリ、北秋田市比立内で56ミリなど、6つの地点で9月の観測記録を更新しています。
特に能代市は午前9時半までの3時間で105ミリの降水量を観測。
観測史上最大となりました。
能代市中心部にある飲食店では、床上まで水が押し寄せました。
飲食店の店主 成田潤一さん
「今年は多すぎる、3回目だもん」
午前10時ごろには、車が道路から田んぼに転落しました。
車を運転していた女性は「対向車を避けようとしたが道路と田んぼの境目がまったくわからなかった」と話しています。
大雨の影響で、JRは秋田新幹線のほか奥羽線、羽越線、男鹿線、五能線、花輪線で運転見合わせなどが相次いでいます。
高校生
「困ります」
記者
「どうするんですか?」
高校生
「えーまだ考え中で、おうちの人と連絡とってます」
大学生
「(目的地は)船越です」
記者
「男鹿まで行けなんですけどどうしたらいいですかね?」
大学生
「そうですね今ちょっと悩んでます」
秋田市と仙北市、五城目町の一部地域には、いまも緊急安全確保の情報が出されています。
雨は午後になって一時小康状態となりましたが、この後3日にかけて再び非常に激しい雨が降り、大雨と所がある見込みです。
3日にかけて予想される1時間降水量は多い所で60ミリ。
3日夕方までの24時間降水量は多い所で180ミリと予想されています。
特に3日未明から朝にかけて県内では線状降水帯が発生するおそれがあります。
3日の昼前にかけて土砂災害や低い土地の浸水、河川の氾濫に引き続き、厳重に警戒してください。