110番通報への迅速な対応を競う競技会 若手警察官たちが無線通信技術の向上を目指す 秋田県
事件などで110番通報を受けた際、警察は通報内容を適確に共有し、迅速な対応をとることが求められます。
そうした初動対応能力の向上につなげようという競技会が県警察本部で開かれ、若手の警察官たちが無線通信の技術などを競い合いました。
「中央了解、現着したならば見たまま報告を確実に実施。負傷者等ある場合は救護を最優先に対応せよ、どうぞ。」
競技会には県内14の警察署から若手の警察官たちが参加しました。
ストーカーによる殺人未遂事件が起きた想定で、警察署から指示を出す役と現場で捜査を行う役の二人一組で対応力を競い合いました。
無線
「至急、至急、中央です、どうぞ」
現場側の警察官
「事案番号101の件については男女間トラブルに起因する殺人未遂事件と判明」
県内では1日に約150件の110番通報が寄せられています。
犯罪による被害の拡大防止や犯人の速やかな検挙には、警察署と現場のスムーズな連携が欠かせません。
指令側の警察官
「様々な情報が行きかう中で、情報を整理し吸い上げる難しさというのものを今回の競技会で学んだと思います」
現場側の警察官
「被害者の方は現場で結構焦っていたり動揺していたりすると思うので、そういう部分をしっかり警察官が考えて、被害者に寄り添った聴取ができればいいのかなと思います」
県警察本部は今後も競技会を開き、初動対応能力や通信技術の向上につなげたい考えです。