「リンゴ病」の患者数が過去10年で最多に コロナ禍の感染対策も影響か 「百日せき」にも引き続き注意を
両ほほに赤い発疹が出る、伝染性紅斑、いわゆるリンゴ病の患者の数が、1週間で49人と、過去10年で最も多くなりました。
コロナ禍での感染対策の影響で、免疫を持たない人が増えていることも感染拡大の要因のひとつとみられています。
伝染性紅斑は、微熱やかぜの症状に合わせ、両ほほに赤い発疹が出ることから、「リンゴ病」と呼ばれていて、子どもに多い感染症です。
今月8日までの1週間に、県が定点とする13の医療機関で確認された患者の数は、49人。
前の週から16人増え、過去10年で最も多くなりました。
1医療機関あたりでは、前の週の約1.5倍となる3.77人でした。
リンゴ病は、1度感染すると免疫が形成されて、2度はかからないと言われています。
県は、約5年の周期で繰り返す傾向にあるリンゴ病の流行期だという見方を示すとともに、コロナ禍での感染対策の影響で、免疫を持たない人が増えていることも、感染拡大の要因のひとつだと分析しています。
また、こちらも子どもがかかりやすい「百日せき」は、新たに61人の感染が確認されました。
全数把握を始めた2018年以降、こちらも1週間あたりで過去最多となっています。