甘さをぎゅっと蓄えた”北限の桃” 主力品種の収穫が最盛期 夏の高温と少雨が好影響か 秋田・鹿角市
「かづの北限の桃」の主力品種、川中島白桃の収穫がいま最盛期を迎えています。
夏の気温が高かったことから、糖度が高く甘さたっぷりのおいしいモモを楽しめるということです。
鹿角市十和田大湯の佐藤一さんの果樹園では、「かづの北限の桃」の主力品種、川中島白桃の収穫が4日、本格的に始まりました。
全国の産地の中で最も遅い時期に市場へ出荷される、鹿角のモモ。
糖度や色、それに大きさの基準を満たしたものだけが、「北限の桃」として出荷されます。
佐藤秀果園 佐藤一さん
「高温で干ばつでしたけれども、モモにとっては、むしろその高温がいい状況であったと思います。ですから糖度の高い品質のいいモモがむしろ今年はできたと思います」
県内は、今年の夏も平年を上回る暑さとなりました。
鹿角市では7月の平均気温が過去最高を更新しています。
とりわけモモが成長する、7月下旬からの1か月間の気温が高かったことから、糖度が高く、甘さたっぷりに。
「北限の桃」の糖度の基準は10.5度以上ですが、佐藤さんの果樹園でとれるモモの糖度は平均で14度ほどになっているということです。
佐藤一さん
「『北限の桃』の特徴は、実がしっかりしていることとか、糖度が高くて味の濃いのが特徴ですので、ぜひその品質を維持できるようにがんばりました」「時期的に終わりの頃のモモなので、来年までモモを食べるチャンスも少なくなりますので、そういうのをじっくり味わってもらえればありがたいです」
厳しい気象状況を乗り越え、甘さをぎゅっと蓄えた「北限の桃」。
収穫のピークはあと1週間ほど続き、首都圏や県内のスーパーなどへ出荷されます。