来春卒業の大学生などを対象とした合同就職面接会 学生たちが就職活動のポイントを確認 秋田市

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秋田 2025.06.05 17:39

来年春に卒業する予定の大学生などを対象にした企業の採用選考が、今月解禁されました。

秋田市では5日、県内企業が集まる合同就職面接会が開かれ、学生たちが採用担当者と意見を交わしながら就職活動のポイントを確認しました。

県と秋田労働局、それにハローワークが開いた合同就職面接会。

午前の部には、来年3月に大学や短大を卒業する学生など48人が参加しました。

専門学校生
「接客をするのも好きだしパソコンを扱うのも好きだからそのどっちかで就職できたらなと思って」

今年は、県内に本社や事業所がある211の企業や法人がブースを設け、それぞれの取り組みや採用情報などを学生にPRしました。

担当者
「どうですか」
学生
「プライベートと仕事を分けたい土日は土日。平日は平日」
担当者
「どうですか?」
学生
「私はきっぱり分けるというよりは仕事でも楽しくできたらなと」

今年初めて合同就職面接会に参加した企業もあります。

おととし3月、神奈川から仙北市に拠点を移したIT関連企業のリベンリ秋田です。

リベンリはクマをはじめとした野生動物の目撃情報などを提供するシステム、クマダスの開発に携わりました。

年の近い社員を通して、学生たちに親しみを持ってもらおうと、今年秋田市内の専門学校を卒業した入社2か月の工藤奈緒也さんにも説明を任せました。

工藤さん
「(クマダスの)制作には私はまだちょっと入社が今年なので携わていないんですけれど、自分はこれを活用した新しい製品を開発中でございます」

専門学校生
「地元の秋田に貢献できるサービスを提供しているというところが興味を持ったきっかけです」
「自由な働き方ができる環境がある会社が、県内県外は特に…できれば県外希望ですけれども県内県外両方考えております」

工藤さん
「ついこの間まで専門学生だったので今回の対象の人も学生さんだったので、すごい距離の近い感じで話せたかなと思います」

秋田労働局によりますと、今年3月に県内の大学や短大などを卒業した就職内定者は2,200人で、去年の同じ時期と比べて96人増えたものの、県内での就職内定者に限ると937人でした。率にして42.6%で3年連続で減っています。

会場には鈴木知事が視察に訪れ、現状を踏まえながら若者に採用情報を知ってもらう機会を増やしていきたい考えを示しました。

鈴木知事
「今では人口も減っていますし、よくないニュースが目立つ部分があったんですけれども、一緒になって秋田を良くしていきましょうよという雰囲気を変えていくということに加えて、こういうイベントも周知がまだまだ行き渡っていない側面がありますから、しっかりと届けていって機会を増やしていくしかないですよね。当然参加者数が増えれば就職に結びつく人も増えていくわけですから自分たちができる努力というのはこれからしっかりと強化していきたいと思います」

合同就職面接会は、次は8月にオンラインで開かれることになっています。

県は、企業や採用に関する情報をまとめたウェブサイトも活用するなどして、県内就職を増やしていきたい考えです。