先月からの大雨の農林水産関係の被害額は75億7,000万円 全国初!2029年男鹿地区に開校予定の高校は洋上風力発電をテーマに生徒募集 秋田
先月から相次ぐ大雨被害について、18日開かれた県議会で県は、農林水産関係の被害額が16日時点で75億7,000万円に及んだことを明らかにしました。
一方、男鹿地区に2029年開校予定の高校について、県教育庁は、全国初となる洋上風力発電をテーマにした教育を前面に押し出し、全国から生徒を募集する方針です。
「9月2日の大雨に伴う施設の損壊により国道が一時通行不能となり地域住民の生活に影響が生じたところでございます」
県議会農林水産委員会では、先月からの大雨被害について農林水産関係の被害額が16日時点で75億7,000万円に及んでいることが説明されました。
県は災害復旧事業や営農継続支援などに35億8,000万円をあてる補正予算案を議会に示しています。
自民党 川邉隼之介県議
「この対策予算が、営農をまた再開できるのかな?と不安に感じていらっしゃる農家さんしっかり営農をもう一度再開できるきめ細かな予算になっているかどうか」
自民党 佐々木雄太県議
「農家さんの心が、毎年、毎年、このような被害を受けるとまたかということで、非常に営農意欲を欠いている声を多く聞いてきたので」「部局横断的にしっかりと対策していくように」
藤村幸司朗農林水産部長
「山間部ですので(川幅を)広げると田んぼがなくなってしまう」「どういう形の復旧がいいのか知恵を貸してほしいというふうに言われていますので、この後も建設部と調整をしながらよりよい形で復旧できるように取り組んでいきたい」
教育公安委員会では、男鹿海洋と男鹿工業が統合し2029年に開校予定の高校について議論が交わされました。
統合校は全国初となる洋上風力発電をテーマにした教育を前面に押し出し、県内のみならず、全国から生徒を募集する考えです。
一方で三菱商事が県内2つ海域から事業撤退を表明したことについて議員からは「進路や就職先などに影響はないのか」という質問が出されました。
これに対し、県教育庁は「統合校の人材育成は特定企業に依存したものではなく汎用性の高い人材育成を目指しているため現時点では直接的な影響は少ない」と説明しています。