秋田市のあさひ自動車が事業を停止し自己破産申請へ 県内タクシー会社の自己破産申請は新型コロナウイルスの感染拡大以降初めて
タクシー事業を展開する秋田市牛島西のあさひ自動車が7日、事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことがわかりました。
県内のタクシー会社が自己破産申請するのは新型コロナウイルスの感染拡大以降初めてです。
民間の信用調査会社帝国データバンクによりますと、あさひ自動車は73年前=1952年の設立で県内のハイヤー・タクシー業界の中で歴史の長い事業者です。
最盛期には秋田市広面や山王に営業所を構え、営業車両は100台を超えていました。
2002年3月期には約10億9,000万円を売り上げています。
しかし、その後は人口減少なども影響し売り上げが減少。
さらに新型コロナウイルスの感染拡大のあおりも受けて、去年=2024年3月期の売り上げは3億6,000万円にまで落ち込みました。
赤字決算が続き、新型コロナ関連の融資を受けたりスポンサーを探したり事業継続を模索したものの業績は回復せず、事業継続を断念して自己破産申請の準備に入ったということです。
負債総額は今年2月時点で約3億7,000万円と推定されています。
高齢化に伴う運転免許証の返納もすすめられる中でのタクシー会社の自己破産申請。
新型コロナの感染拡大以降、県内ではこれが初めてです。