「自慢の夏セリを多くの人に届けたい」北秋田市の特産「夏セリ」の収穫が最盛期 夏に栽培できるポイントは山あいの地形と豊富な沢の水
山あいの地形と豊富な沢の水を生かして夏の間も栽培する、北秋田市綴子の特産品「夏セリ」の収穫が、いま盛んに行われています。
今年も品質よく仕上がっているということで、農家は「自慢の夏セリを多くの人に届けたい」と作業に力を入れています
北秋田市綴子の田子ヶ沢地区です。山あいの涼しい気候と豊富な冷たい沢の水を生かして、暑さに弱いとされるセリを夏の間も栽培しています。
斎藤光幸さんの畑も、すぐ近くまで山林が迫っていて、正午を過ぎると徐々に日陰に覆われていきます。
直射日光があたらず、気温が下がることから、セリの栽培に適しているといいます。
10アールほどの畑で先月30日に収穫が始まり、いまが最盛期です。
地域の伝統の野菜である、綴子の「夏セリ」。
古くは、田子ヶ沢地区の多くの農家が栽培していましたが、いまは斎藤さんを含めた3軒のみで栽培されています。
「夏セリ」は鮮度が大切です。
収穫した後は大量の水を使って、泥や枯れた葉、余計な根っこなどを手作業で取り除いていきます。
斎藤光幸さん
「少しでも多くの方に供給できればなと思って一生懸命やってます」「この綴子のセリの香りと、それからセリのシャキシャキ感ってのを味わいながら食べていただければなと思います」
今年も、品質よく仕上がっているという綴子の「夏セリ」。
収穫は10月ごろまで続き、主に北秋田市内の直売所や県内のスーパーで販売されます。