例年以上に甘くみずみずしいナシ まもなく収穫へ ひょう・高温・雨不足で生育や収量に影響も 秋田・潟上市
春先からの天候不順で潟上市では特産のナシの生育に影響が出ています。
春先に降った、ひょうさらに夏の高温や雨不足。
例年より収穫量は減る見込みで生育にも遅れが出ています。
それでも、甘くてみずみずしいナシが育っています。
潟上市の天王地区です。
ナシ農家の三浦守さんは、約70アールの畑で10種類ほどのナシを育てています。
まもなく収穫の時期を迎えるのが、「幸水」という品種のナシです。
三浦さん
「これちっちゃいけども、ちっちゃいけどもこういう色っこなってくればもげる状態、これとこれと見た感じから違うね」
みずみずしく、シャリっとした食感が特徴の幸水。
しかし。
三浦さん
「あ~これこれ」
深い傷がある実も。
三浦さん
「これはもう誰かにあげるとかハズレとか、これは食べてもここら辺は何ともない」
記者
「味は問題ない?」
三浦さん
「味は問題ないです」
味に問題が無くても、深い傷がついたナシは出荷できないといいます。
原因となったのは4月下旬に降った、ひょうです。
ナシの花が咲き、小さい実をつけ始める時期に硬いヒョウが直撃し、花が落ちたり実に傷がついたりしました。
傷がついた実は早めに摘み取る必要があるため、出荷量は例年に比べて減る見込みだということです。
三浦さん
「ちっちゃいやつあるな、実っこ見えねんたやつなあ~これはあと捨てるやつ」
さらに、7月の記録的な高温と雨不足で生育にも遅れが出ています。
それでも。
品質は例年以上だと話す三浦さん。
太陽の光をたっぷりと浴びたことで、甘さがギュッと詰まったナシに仕上がっているということです。
三浦さん
「この間、お盆前に雨降ったから、今のところ小さいけれども、これから大きくなるのを期待してるんだけれども、なんとなるかな今年」
「わたしのナシ食べて『おいしかったな』って声聞けば、また来年も作ってみるか、年もいってきたども、また来年も作ってみるかっていう感じになるので、うちのナシにもなうまくないナシあるんだ、100個あるうちは1個は必ずあるんだ、でもな、トータルすれば「うまい」って 言ってくれればな」
三浦さんが育てたナシは、9月から直売所や道の駅などで販売されるということです。