相続税や贈与税の計算の基準「路線価」公表 県内最高は秋田駅前通り 3年連続の上昇
仙台国税局は、相続税や贈与税の計算の基準となる「道路の価格」路線価を公表しました。
県内で最も高い秋田駅前通りは3年連続で上昇するなど、秋田市内を中心に、回復傾向が続いています。
仙台国税局は、1月1日時点の主な道路に面した土地1平方メートルあたりの評価額「路線価」を公表しました。
土地の売買価格ではなく、相続税や贈与税を算出するための基準となります。
県内で最も高い路線価は、秋田南税務署管内の秋田駅前通りで、14万5,000円でした。
上昇は3年連続です。
2017年までは24年連続して価格が下落していましたが、その後、回復傾向となり、今年は特に「上昇率」も大きくなりました。
土地の価格などを調査する不動産鑑定士は、あきた芸術劇場ミルハスが多くの人に利用されていることや、ホテル・マンションの開発が進んでいることが、上昇を加速させているとみています。
秋田北税務署管内での最高路線価は、去年から住宅街にある市道外旭川三千刈6号線通りに変わっています。
ここは、去年の3万5,000円から3万6,000円になりました。
このほか、本荘税務署管内では、中梵天の国道105号通りが3万円から3万1,000円に上昇しています。
県内8つの税務署の中で最高路線価が上昇したのは、この3か所です。
そのほか、5つの税務署の最高路線価は、すべて横ばいでした。
横手税務署管内では、横手市安田字堰添の国道13号通りが2万9,000円。
大仙市の大曲駅前通りや、湯沢市の国道398号通りも横ばい。
大館税務署管内は、大館市御成町3丁目の通称・樹海ラインが2万6,000円のまま。
また、能代市の柳町通りも、下落がストップしました。
不動産鑑定士が調査した道路周辺の住宅地の価格は、県全体で上昇しています。
これは、秋田市の上昇が、ほかの地域を牽引しているためです。
お住まいの地域の路線価は、国税庁のホームページ [https://www.rosenka.nta.go.jp/]で確認することができます。