コメ農家には待ちに待った恵みの雨 出穂期を水不足が直撃 十分に実がついていないイネも 秋田・横手市
出穂期の水不足に頭を悩ませていたコメ農家にとっては待ちに待った雨となりました。
しかし、すでに出穂期を迎えていたイネには十分に実がついていない現状も見えてきました。
先月16日以来となる降水量を観測した全国有数のコメどころ横手市。
出穂期に水不足となり、急きょポンプで水をくみ上げて対応していた横手市の農事組合法人の田んぼです。
雨があがったあとの田んぼを訪れてみると…。
塚堀農事生産組合 鈴木和一 会長
「見た感じはただぬれただけで」
干上がっていた田んぼの土が、けさからのまとまった雨で潤っていました。
ようやく降った恵の雨。しかし…。
塚堀農事生産組合 鈴木和一 会長
「大変だ、大変だ、大変だ」
「穂が出ただけで実が全部入っていない」「完全に手遅れです」
コメづくりの過程で最も水を必要とする出穂期に水が不足したことで、この田んぼのイネは実がスカスカな状態に。
それでも、これから新しく出てくる稲穂に期待を寄せていました。
塚堀農事生産組合 鈴木和一 会長
「一番下のこういう一番若いやつが、これから水ぐっとかければ花咲いてくれると思うので」
「8月いっぱい何とかかんとかかんがいできるような水にしていただければ、いくらかでも何割かでも収量取れるのかなと思ってますので、きょうの雨に感謝したいなと思ってます」
天候に大きく左右される生産現場。
実ったコメを手にする収穫の秋まで気の抜けない日々が続きます。