【特集】開店初日に密着!大行列「HEY!たくちゃん」のラーメン店 ものまね芸人の人生をかけた一杯
ものまね芸人の「HEY!たくちゃん」が、今月1日、大仙市の道の駅にラーメン店をオープンしました。
秋田の食材も取り入れた話題のラーメン店の開店初日に密着しました。
■43歳ものまね芸人 新たな舞台に選んだ場所
大仙市の国道105号沿い、大曲と仙北市角館町の中間地点に位置する、道の駅なかせん。
HEY!たくちゃん
「あ、どうも、おはようございます」
HEY!たくちゃんこと、藤谷拓廊さん、43歳です。
東京・浅草で人気ラーメン店を経営していた藤谷さん。
食堂が入っていたこの場所が、新たな舞台です。
「いつ自分の人生が終わってもいいように、ぐらいのラーメンを作って、はい」
「基本に忠実なラーメンを出したいと思ってますよ。本当に基本に忠実なやつ」
有名人のアゴものまねで人気を博した藤谷さん。
「土下座をしてください。やれーっ!大和田ぁぁぁぁぁ!!」
レパートリーは約50種類。
テレビドラマの一場面を再現するなど、客席を沸かせてきました。
〝ラーメンの鬼〟といわれた佐野実さんとの出会いをきっかけに、ラーメンの道へ。
2012年、師匠にあやかり、東京・渋谷に「鬼そば藤谷」をオープン。
アメリカ・ニューヨークのラーメングランプリでは、ライバルを押しのけ、3度優勝。
広くその名を知られるようになりました。
秋田でのオープンが2日後に迫ったこの日、急ピッチで準備が進められていました。
「みそラーメン、1000円のみそラーメンだけにしよう。ちょっと初日、最初、それでいこう。1日はもう、みそ」
スムーズな店舗運営のため、開店時のメニューは1種類。
「みそラーメンは炒め料理、ラーメンじゃない、炒め料理だ」
「秋田みそと北海道みそのブレンドの焦がした感じをしっかりスープで」
「結構チー油を使っているので、意外にあっさりとしたみそラーメン」
「秋田のネギは主役ですね。ラーメンの主役になるぐらいおいしいので」
「秋田の人たちが気づかなかった秋田のおいしさっていうのが、発見していただければすごくありがたいですね」
おととし9月、渋谷の店が入るビルで発生した火事により、営業ができなくなった藤谷さん。
浅草に移転したものの、家賃高騰の影響で先行きが見通せなくなりました。
「自分の将来のこととか考えた時に、楽しいのかなこれ、エンジョイできてるのかなって」
悩んだ末、大学時代からの友人のつてを頼りに、秋田への移住を決めました。
■大行列!開店初日に密着「これをするために生きてきた」
今月1日。
「おはようございます。よろしくお願いします。じゃあきょう初日っていうことで、きょう来てくれてありがとうございます」
「日本で一番のおいしいラーメンがある、道の駅のなかせんの鬼そば藤谷にしたい」
平日にもかかわらず、開店を待つ人たちの姿がありました。
行列に並ぶ人
「会社に休み希望を書いて来ました」
「すごい話題になってますからね。乗るしかない、ビッグウェーブにっていう感じです」
「どうぞ、いらしゃいませー」
「いらっしゃいませー」
80人を収容できる店内は、開店わずか数分で大にぎわい。
「はい、じゃあ最初の『1』でーす」
「お待たせしました、みそラーメンです」
「おー」
「ごゆっくりどうぞ」
朝6時半から並んだ男性は。
「あ、うまっ!ふふふ」
「うまい!」
アツい一杯を求める人たちの長い列は、建物の外まで。
記者
「休む暇ないですけど、こんなもんですか?人気店は」
藤谷さん
「こんなもんでしょ。だって、これをするために生きてきたわけでしょ。これを待ってましたよ」
5時間の営業で作ったみそラーメンは203杯。
上々の滑り出しです。
客
「めっちゃおいしかったです」
藤谷さん
「本当ですか?ありがとうございます」
客
「また来ます」
藤谷さん
「思った以上にたくさんの人が来てくださって、あのすごく感謝っていうのと、人生をかけて、僕は、勝負だと思っています。僕は勝負をかけて、一日一日、命を大事にやっていきたいと思うのでと、いうとこですね」
「お前ら、中仙にアツいラーメンを食べに来るんだ!」
秋田の地で踏み出した新たな一歩。
藤谷さんの挑戦は、始まったばかりです。
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藤谷さんのお店は、月曜日を除く午前11時から午後3時までの営業ですが、スープが無くなり次第終了するということです。