県内は雨が強まった時間も 五城目町では内川川が未明に氾濫 引き続き土砂災害に厳重な警戒を 秋田
8日も県内は断続的に雨が降り、各地で降り方が強まった時間もありました。
五城目町では2022年とおととし、2年続けて氾濫した内川川が未明にあふれました。
引き続き土砂災害に厳重な警戒が必要です。
午前11時半前。
太田朋孝記者
「先ほどまで少しも雨が降っていなかったんですが、急激に雨脚が強まりました。前もかなり見づらい状況になっています」
8日も活発な雨雲が断続的に流れ込んだ県内。
五城目町の内川地区を流れる内川川が8日未明、氾濫しました。
3年前の2022年とおととしの2年続けて氾濫した内川川。
道路に残された泥の撤去が行われていました。
男性
「2時ごろ見たときはあと50センチぐらいだったけど、2時半ころになったら水上がってた」
女性
「真っ暗とはいえ、川の流れが速くてそれはわかって本当恐怖でした」
住宅への被害はありませんでしたが、一部の田んぼで冠水被害があったということです。
内川川では今年度中に川の流れを大きく変える改修工事が始まる予定です。
東北地方の上空にはこの時季にしては強い寒気が流れ込んでいて、県内は大気の状態が非常に不安定となっています。
この影響で、県内では各地で1時間に30ミリ以上の激しい雨が降りました。
3日前の降り始めから午後5時までの総雨量は、秋田市の大正寺で250.5ミリ、北秋田市阿仁合で244.5ミリ、藤里町で219.5ミリなどとなっています。
秋田市は164ミリで、平年の8月1か月分の雨量に迫る量となっています。
中村真梨子記者
「県立大学の秋田キャンパスです。竜巻とみられる突風が発生したということで、こちら、大きな木が折れてしまっています」
県立大学では7日午後3時40分ごろ、西からの風と雨が急激に強まったといいます。
強風で折れたとみられる木から、約200メートル離れた駐車場では。
軽乗用車が横転。
目撃した人によりますと、風で車が揺さぶられ、少し浮いてから横倒しになりました。
さらに、そこから約150メートルの場所では、木が倒れて、学生の車のフロントガラスが割れました。
大学の敷地内で帯状に広がった被害。
その直前の午後3時半ごろ、秋田港付近では、竜巻のような漏斗状の雲が確認されていました。
突風被害について、8日午前、気象庁の調査が行われました。
気象庁の担当者
「あともう冷たい風も吹いてきてるから、すぐ避難するよ。報道の方も、そろそろ積乱雲近づいてきていますので、引きあげましょう」
調査中にも時おり強まる雨と風。
9日昼前にかけて大雨による土砂災害に厳重な警戒が、低い土地の浸水や河川の氾濫に警戒が必要です。