能代市で明け方に猛烈な雨 住宅などに浸水被害 18日明け方にかけても土砂災害や低い土地の浸水に警戒を 秋田

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秋田 2025.09.17 18:19

前線や暖かく湿った空気の影響で県内は大雨となっている所があります。

能代市では明け方に猛烈な雨が降り、住宅などの浸水被害が出ました。

18日明け方にかけて土砂災害や低い土地の浸水などに警戒が必要です。

未明から活発な雨雲が次々と流れ込んだ県内。

秋田市では明け方に雨脚が強まりました。

気象庁はレーダーによる解析で、午前4時40分までの1時間に能代市付近で約100ミリの猛烈な雨が降ったして、記録的短時間大雨情報を発表しました。

進藤拓実記者
「能代松陽高校近くの通りです。およそ30センチの高さまで水の跡が残されています。この地域一帯が冠水したものとみられます」

気象庁の観測地点でも、午前5時前までの1時間降水量が90.5ミリと観測史上最大となった能代市。

床上10センチほどが浸水した住宅もありました。

菊池良智さん
「これやばいなぁと思って起きたらその道路、完全にため池のようになって」「ここまで上がったからヒタヒタと中に来て、これはさすがに初めてです」

県や市が道路の側溝などの工事を進めているものの、大量の雨が降る度に排水しきれない水が周辺に集まってくるといいます。

県のまとめによりますと住宅の浸水被害は午後1時時点で県の北部を中心に28棟に上っています。能代市では床上浸水が5棟床下浸水が17棟確認されています。

菊池さん
「本当に何とかしてもらいたい。下水が流れていかないためにひけない」

店舗の浸水被害も発生しました。

能代市緑町にある弁当店には約30センチの高さまで水が入り込み、朝から従業員が片付け作業に追われていました。

弁当屋「祭」 佐藤博子店長
「ガラスが全部バーっと割れないで抑えられて、ここだけしか散らばってないので」

流されてきたものがぶつかったのか、店の扉は割れガラスの破片や泥が入り込んでいました。

冠水した道路を車が通るたびに水が押し寄せ、店の奥にまで流れ込みました。

浸水被害は先月と今月で合わせて4回目です。

記者
「きょうお仕事は」
佐藤店長
「お休みです。学校のお弁当もやってるので学校に連絡しました。電気、ガスつかないんですよ」

店は今月末で閉店する予定でしたが、後片付けで終わってしまいそうだと肩を落としていました。

県内は大気の非常に不安定な状態が続いていて、この後も断続的に雨が降る見込みです。

18日にかけて予想される1時間降水量は多い所で30ミリ、18日夕方までの24時間降水量は多い所で80ミリと予想されています。

18日明け方にかけて土砂災害や低い土地の浸水などに警戒が必要です。

この大雨などの影響で、JRは奥羽線や五能線、男鹿線、花輪線で運休や遅れが相次いでいます。

18日も奥羽線の一部の列車で運転を見合わせることにしているため、利用する際は最新の運行情報を確認するようにしてください。