去年1年間の人口動態統計 秋田県は出生率や婚姻率が今年も全国最低に 少子化・人口減少に歯止めかからず
厚生労働省は去年1年間の人口の動きをまとめた人口動態統計を発表しました。
秋田県は出生率や婚姻率が今年も全国で最も低くなりました。
また、出生率から死亡率を引いた自然増減率も全国で最も低く、少子化・人口減少は歯止めがかかりません。
厚生労働省によりますと、去年1年間に県内で生まれた子どもの数は3,282人で都道府県別では鳥取の3,092人、高知の3,108人に続いて3番目に少なくなりました。
また、人口1,000人あたりの出生率は3.7で30年連続で全国ワーストでした。
こちらは直近6年分の出生数をまとめたグラフです。
2022年に初めて4,000人を割り込み、今回も統計開始以降の最少を更新しています。
3年間で1,000人ほど出生数が減りました。
青の折れ線グラフは出生率の推移を示しています。
こちらは初めて「4」を下回りました。
全国平均は「5.7」で4を下回っているのは秋田のみとなっています。
また、1人の女性が一生のうちに産む子どもの数の指標となる合計特殊出生率は1.04で、こちらは東京、宮城、北海道に続いて全国で4番目に低い数字でした。
そのほか、去年1年間の県内の婚姻件数は前の年より55組減って2,247組。
人口千人あたりの婚姻率では2.5で前の年と同じですが、こちらも25年連続全国ワーストでした。
一方、死亡した人は去年1年間で1万7,421人。
人口1,000人あたりの出生率から死亡率を引いた自然増減率はマイナス15.9でした。
47都道府県すべてでマイナスですが、依然として全国ワーストで少子化・人口減少に歯止めがかかりません。
人口減少対策を柱に掲げている鈴木知事は「厳しい結果になったと受け止めている。まずは転勤や進学で秋田を離れる社会減への対策として『子育て世代のAターンを促進し、県民が成果を実感できるよう努めていく』とコメントしています。