大雨の降り始めから4週間 大きな農業被害の地区でボランティア活動が農家を後押し 「1日でもご参加を」 秋田・仙北市
仙北市を中心に県の広い範囲を襲った大雨の降り始めから、16日で4週間です。
大きな農業被害があった地区では、農家を後押しするためのボランティア活動が行われていました。
先月19日からの大雨で桧木内川が氾濫した影響で、仙北市西木町、上桧木内地区の田んぼには多くの木や土砂が流れ込みました。
被害を受けた田んぼは、コンバインの刃が壊れないように事前に流れ込んだ木などを手で取り除く作業が必要です。
その作業のサポートをする「農業ボランティア」の活動が、秋田災害支援プロジェクト「alecole」の千葉菜津樹さんの働きかけできのうから行われています。
16日は青森県と岩手県から合わせて2人が参加しました。
青森から
「同じ東北なのでちょっと来ようかなと思ってました」
岩手から
「農家さん丹精込めて一生懸命作ったお米ですので、それが収穫間際になって水をかぶっちゃったというのは、やっぱり農家さんのことを思うと大変だなということで我々もちょっとお手伝いできればなと思ってます」
千葉菜津樹さん
「ありがたいですよ2人でも」「農家さんに届けられたら、応援している人がいるよっていうのは届けられたらいいかなーと思ってます」
仙北市によりますと、先週金曜日、12日時点での農業関連の市内の被害額は25億3,800万円です。
そのうち田んぼに関するものが18億円余りで、約7割を占めています。
流れ込んだ木などは、見えている大きなものだけではありません。
作業は稲を傷つけないよう、穂が倒れた方向に沿って歩きながら行います。
1日でできる量は限られていて、多くの人手が必要です。
千葉さん
「復旧復興とか心の復興みたいなところを考えた時に、まあボランティアができることってなんだろうっていうのを何件かの農家さんと相談しながら人の手が必要になる場面もけっこう多いよっていう話だったので、じゃあやってみましょうというところで、ボランティアさんの募集を今させていただいているというような状況です」「地域の力になりたいとか誰かの役に立ちたいとか何かそういうお気持ちのある方がいらっしゃったら、ぜひ1日でも大丈夫なのでご参加いただけたらとは思っています」
農業ボランティアは人数や年齢などの制限は設けず、当面は今月末をめどに募集を続けているということです。
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「農業ボランティア」の募集に関する情報は、千葉さんが代表を務める秋田災害支援プロジェクト「alecole」のフェイスブックに掲載されています。