にかほ市の川袋川で地元の小学生がサケの稚魚を放流

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秋田 2024.04.16 19:02

秋田県にかほ市の小学生が16日サケの稚魚を放流しました。海水温の上昇に伴い、捕獲数が年々減少してるサケ。子どもたちは環境保全について学びながら大きく成長して帰ってくることを願いました。

三木爽史記者
「こちらでは現在、サケの稚魚の放流に向け、小学生が準備を進めています。」

サケの稚魚の放流体験はにかほ市内の小学生に環境保全に興味を持ってもらおうと毎年行われていて、
院内小学校の3年生15人が参加しました。今年1月にふ化した5000匹のサケの稚魚が用意されました。

「大きくなって、戻ってきてね~」

川袋川では、毎年1000万匹の稚魚を放流していますが、海水温の上昇などにより、捕獲数は年々減少しています。昨年度の捕獲数は1万匹余りで過去10年で最も少なくなりました。

参加した小学生
「サケといっぱいバイバイするのが楽しかったです」
「サケが元気に帰ってくれることを願ってやりました」
「大きくなって戻ってきてほしいです」

体験事業を行った川袋鮭漁業生産組合は、子どもたちに環境への理解を深めてもらうとともに高い水温でも生きることができる稚魚の研究にも取り組んでいます。

川袋鮭漁業生産組合池田智組合長
「いま高級魚になっているサケを後世に残していくために、子どたちももだんだん少なくなっていくことも聞いているから、(放流の事業を)取り組んでいきたい、長く続けていきたいなと思っております」

放流された稚魚は4年ほどで川袋川へ帰ってくるということです。