過労運転の罪で起訴され略式命令も報告せず虚偽の申告まで…26歳の消防職員が懲戒免職処分 秋田
秋田市の城東消防署に勤務する26歳の消防職員が、去年の大みそか、飲酒後に十分な休息をせず車を運転し、対向車などに接触する事故を起こしていたことが分かりました。
職員は起訴され、略式命令を受けていましたが、それを報告せず、虚偽の申告もしていて、27日付で懲戒免職処分となっています。
懲戒免職処分となったのは、城東消防署に勤務していた26歳の消防職員です。
秋田市消防本部によりますと、この職員は、去年12月30日の午後6時ごろから大みそかの午前3時ごろにかけて、友人2人と市内の飲食店で酒を飲み、その後、駐車場に止めていた車の中で仮眠を取って、午前5時すぎ、車を運転。
秋田市寺内で、対向車や道路脇の縁石などに接触する事故を起こしながら、その場から走り去りました。
対向車の運転手が追跡し、その後、警察に通報されましたが、基準値を超えるアルコールは検出されなかったということです。
しかし、十分な休息をとらず、正常な運転ができない恐れがある中で車を走らせたとして、道路交通法の過労運転の罪で起訴され、先月、罰金30万円の略式命令を受けています。
職員は、略式命令を受けた事実を隠していましたが、免許が取り消しになることが通知され、今月13日になって上司に報告したものです。
最初の聞き取りでは酒を飲んでいた時間帯や飲酒量を偽って申告していたということです。
秋田市消防本部は、重大な交通違反をしたほか、事実を隠蔽し、虚偽の報告もしたことから、職員を27日付で懲戒免職処分としました。