子どもたちの安全のため クマ対策で学校の周囲に生い茂る草木の刈り払い実施 秋田・鹿角市
ブナの実の大凶作が予想される中、秋に入ってもクマの目撃や、人がクマに襲われる被害が多くなる懸念が高まっています。
鹿角市では子どもたちの安全のため学校でのクマ対策として周囲に生い茂る草木の刈り払いが行われています。
草木の刈り払い作業が行われている鹿角市の尾去沢小学校です。
鹿角市では、学校でのクマ対策として、7年前から小中学校の敷地内やその周辺で、草木の刈り払いを行っています。
今年度の対象は4校で、6月に一度作業が行われましたが、夏の間に成長した草木を刈り払うため、先週から再び作業が始まりました。
周囲を山林に囲まれている、尾去沢小学校。
学区内では、クマの目撃が後を絶たず、小学校のすぐ近くでもたびたび目撃されています。
7月には、下校中の児童が、約130メートル先にいる、クマ1頭を目撃したこともありました。
クマをこれ以上、小学校に近寄らせないため、敷地内に生い茂る草木を約2.5ヘクタールにわたって刈り払い、周辺の見通しもよくしていきます。
鹿角市教育委員会 総務学事課 似鳥映課長
「これからますますクマの出没が懸念される秋以降に向けて緩衝帯を設けまして学校にクマを近づけないようにして子どもたちの安全・安心を確保していきたいというふうに考えております」
鹿角市教育委員会では、来年度以降も、学校周辺での草木の刈り払いを継続し、児童・生徒の安全を守っていくことにしています。