「絶対に入らないで」クマ被害が相次いだ鹿角市十和田大湯で通行止めのバリケード設置 タケノコ採りシーズン中の入山を禁止

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秋田 2025.04.30 17:23

去年5月、警察官2人がクマに襲われてけがをした鹿角市十和田大湯で、現場に通じる林道などに、通行止めのバリケードが設置されました。

鹿角市は、タケノコ採りシーズンが終わる6月末まで、辺りの山林を入山禁止にしています。

鹿角市は、30日、クマによる人への被害が後を絶たない、十和田大湯の合わせて45か所に、通行止めのバリケードや入山禁止の看板を設置しました。

青森との県境からほど近い十和田大湯の大平地区では、去年5月、タケノコ採りで山に入り、行方不明になった男性の遺体を運び出そうとしていた警察官2人が、クマに襲われてけがをしました。

男性の遺体には、大型の動物によるひっかき傷や、かまれたような傷がありました。

また、近くの熊取平と田代平地区では、9年前の2016年5月から6月にかけて、タケノコ採りなどで訪れた男女合わせて4人が相次いでクマに襲われて死亡しています。

鹿角市は、「クマに人が襲われる被害がいつ起きてもおかしくない」として、現場周辺の広い範囲を今も立ち入り禁止にしています。

十和田湖を望む紫明亭展望台とその駐車場への立ち入りも禁止し、間もなく始まるタケノコ採りシーズンにおけるクマの被害を防ぎたい考えです。

鹿角市 総務課 阿部厳祐 危機管理監
「一般的な鈴とかラジオの対策では、恐らく気をつけていても非常に危険だと思いますので、絶対にこういった禁止区域には入らないでほしいと思います」

県内で去年最初にクマに人が襲われたのは、5月4日でした。

今年も警戒が必要な時期に入っています。

鹿角市十和田大湯の山林の入山禁止は、6月末までです。