コメの生産調整を見直し”増産”へ 石破総理大臣が関係閣僚会議で表明 価格高騰の検証結果も公表

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秋田 2025.08.05 18:18

石破総理大臣は5日開かれた関係閣僚会議でコメの増産に舵を切ると表明し、農業政策の転換を前面に打ち出しました。

価格を安定させるためとして政府が50年余り続けてきたコメの生産調整を、ついに見直す方針です。

5日午後開かれたコメの関係閣僚会議で、石破総理大臣は、今後の農業政策の方針について次のように強調しました。

「1つ目に増産に舵を切ること、2つ目に耕作放棄地の拡大を食い止め、これからも農地を次世代につないでいくこと、3つ目に今回の米国の新たな関税措置をものともしない輸出の抜本的拡大に全力を傾けること」

石破総理は、コメの増産などに向けて農業経営の大規模化やスマート化の推進、消費者ニーズに応じた付加価値の向上に取り組んでいくと述べました。

“令和の米騒動”を受け政府は、価格を安定させるためとして50年余り続けてきたコメの生産調整を見直す方針です。

一方で、県内のコメ農家からは「農家が減少し続ける中でどうやって増産するのかより具体的な道筋を示してほしい」「農地の集約が困難な中山間地では増産は不可能だ」といった声も聞かれました。

一方、コメ価格の高騰についての政府の検証結果も公表されました。

インバウンド需要を考慮していなかったことや、民間在庫では需要の増加に対応する柔軟性がなかったことなどが要因にあげられています。