秋田県の鈴木知事が小泉農水大臣と面会 コメ不足や価格高騰を巡り生産者にも寄り添った政策を求める 大臣は価格の安定化を優先する考え示す
コメの不足や価格高騰を巡り鈴木知事が小泉農水大臣と面会し、生産者にも寄り添った政策の必要性を訴えました。
これに対して大臣は消費者のコメ離れを防ぐためにも価格の安定化を優先する考えを示しています。
小泉農林水産大臣と11日午後面会した鈴木知事は、備蓄米の放出が今年秋に収穫される新米の販売価格低下につながらないよう対策を講じることなどを求めました。
鈴木知事
「生産者にとっての価格まで下がってしまうとですね、今、非常にこのあとコメをつくっていくという国の能力、これを支えてるコメどころで高齢化が進んでいて代替わりしたり担い手を増やしていくというところについて、だんだん厳しくなってくるという現状がありますので、そこはぜひ生産者の価格というものについてはしっかり守っていただきたいと」
小泉農水相
「民間が今既に外国産米にシフトしているという現状です」
「消費者の皆さんが国産米から離れていくこういったことを起こさないためにもなんとか価格を一回抑えなければいけないというその思いの中で、やはり向き合っているマーケットがありますから、生産者の皆さんにもわかってもらいたいのは…あらゆる方面と戦ってるんです…その立場をどうかご理解いただきたい」
こう述べたうえで小泉大臣は、“需要と供給の関係において備蓄米と新米は別物だ”として価格の安定化を優先する考えを示しました。
政府が随意契約で放出した備蓄米の県内での販売は、まだごくわずかな量にとどまっています。
大手コンビニエンスストアは14日土曜日に県内の店舗での発売を予定していて、この先のコメの流通状況や価格がどのように推移するかが引き続き焦点です。