軍が回収も市民の要望で再び設置された鐘 戦争のない世界願い鳴らす 秋田市の千秋公園
秋田市の千秋公園では、戦争のない平和な世界の実現を願って鐘を鳴らす集会が開かれました。鳴らしたのは戦時中、軍に回収されたものの、戦後、市民の要望を受けて再び設置された鐘です。
集会は、戦争のない世界を目指し、秋田ユネスコ協会が毎年開いています。15日は秋田市の小学生や高校生、それに大学の留学生など合わせて25人が参加しました。
太平洋戦争の終わりが告げられた正午。犠牲になった人たちに祈りを捧げました。その後、参加者は、”千秋の鐘”の愛称で親しまれている鐘を鳴らして戦争のない、平和な世界に思いをはせました。
時刻を知らせるために設置された鐘。戦時中、兵器を生産するための材料として軍に回収されましたが、市民から復活を望む声が高まり、終戦から3年後の1948年、現在の場所に新たに設置されました。
(記者)
「どんな世界なってほしい?」
(小学生)
「平和な世界になってほしい」
秋田ユネスコ協会菅原展子顧問 「平和っていうのはただ黙っていれば平和が来るんじゃなくてみんながそういう思いを抱いて そのために努力していくことで 平和っていうのは維持されるんだなっていうのを 最近すごく強く感じるのでそういう思いを込めてきょうも鐘を叩きました」
戦争のない世界へ。恒久平和を願う取り組みはこれからも続きます。