児童のスクールバス置き去り問題 運転手「たまたま車内の巡回を忘れてしまった」秋田市
24日、秋田市内の小学校に通う児童が、スクールバスに置き去りにされた問題をめぐり、バスの運転手が、「この日だけ、たまたま車内の巡回を忘れてしまった」という趣旨の話をしていることが分かりました。
秋田市教育委員会は、雄和小学校に通う6年生の児童が、24日、下校用のスクールバスの車内に置き去りになったことを、24日に明らかにしました。
運転手が、眠っていた児童を乗せたまま学校に戻り、バスのカギをかけたもので、目を覚ました児童は、自力で窓から脱出しました。
運行が終わったあと、運転手は車内を巡回して、児童が残っていないかどうかを確認しなければなりませんが、怠っていました。
市教育委員会の聞き取りに、運転手は、「この日だけ、たまたま車内の巡回を忘れてしまった」という趣旨の話をしているということです。
市内のスクールバスは、業務委託する民間事業者や、学校の職員が運行を担っています。
市教育委員会は、問題があった24日以降、今回のバスの運行を担っていた事業者には注意喚起や指導を行ったものの、それ以外の事業者や学校には、情報共有などをしていません。
今後「速やかに行いたい」としています。
また、幼稚園や保育園では設置が義務化されている置き去り防止の安全装置については「現時点では設置を検討していない」ということです。