県内はまた大雨に 秋田市・仙北市・五城目町の一部地域に緊急安全確保 命を守る行動をとり土砂災害や低い土地の浸水などに厳重に警戒を 秋田

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秋田 2025.09.02 18:12

県内はまた大雨となりました。

秋田市や仙北市、五城目町の一部地域には大雨警戒レベル5段階のうち最高レベルの緊急安全確保がいまも出されています。

命を守る行動をとるとともに、土砂災害や低い土地の浸水などに厳重に警戒してください。

田村修アナウンサー
「私の下を流れるのは富津内川です。1時間ほど前はまだ越水・氾濫していなかったんですが1時間で急に増水しました。まわりの田んぼや畑に泥水が入り込んでいます」

わずか1時間あまりで地域一帯を飲み込んだ川の水。

五城目町は現在も内川地区と富津内地区の、あわせて337世帯741人を対象に大雨警戒レベル5段階のうち最高レベルの緊急安全確保を出しています。

住民
「大変ですね、自分の身になってすれば」「なった人でなければわからないけれども」

おととしまでの2年続けて河川が氾濫し、大雨被害を受けていた五城目町。

田村アナウンサー
「川からの水、用水路からの水で刈り取り直前だった稲も泥水に浸かってしまっています」

基幹産業の農業にも暗い影を落としています。

住民
「せっかく、いま刈る時季になってからなぁ」「けさ私が8時前にごみを置きに行ったときは、川の水は半分もなかった」

内川地区では住宅の浸水被害が発生していて町が確認を急いでいます。

仙北市では桧木内川が氾濫する危険があるとして、西木町上桧木内地区の185世帯378人に緊急安全確保が出されています

熊谷奈都子記者
「仙北市を流れる桧木内川でも、このように水位が上がってきています。茶色く濁った水が勢いよく流れていて恐怖を感じるほどです。2週間前の雨で崩れ、仮復旧していたというこちらの護岸の土のうも流されてしまったということです」

県によりますと、2週間前の記録的な大雨で崩れた国道105号沿いの護岸は復旧作業が進められていたものの、この雨の影響で積んでいた土のうが流されました。

国道は、いまも一部で通行止めとなっています。

熊谷記者
「10時半過ぎに降った雨の影響で、一面水浸しになっていて池のようになってしまっています」

毎年2月に行われる小正月行事「上桧木内の紙風船上げ」の会場には、今も2週間前の爪痕が残されています。

流れてきたとみられる木や土砂はほぼ手付かずのまま。

仙北市は、上桧木内地区と桧木内地区に避難所を開設しました。

エアコンがある部屋に毛布や食べ物などを準備し、万が一に備えています。

午後3時までに約10人が避難しているということです。

桧木内小学校は夏休み中だった2週間前も避難所となっていましたが、すでに授業が再開されています。

仙北市教育委員会学校教育課 藤枝奈美子さん
「学校さんのほうにも協力をいただいて、場所のほう提供していただいているんですけれども、住民の方々の安全が第一なので」

秋田市でも氾濫した新城川流域の2,339世帯4,597人を対象に緊急安全確保が出されています。

命を守る行動が呼びかけられています。