酒造会社と客室乗務員が共同で新たな日本酒を開発 その名も「想空の便り」 地域おこし協力隊としての滞在が縁 秋田・大館市
大館市の酒造会社が、『かつて市の地域おこし協力隊を務めていた全日空の客室乗務員』と共同で日本酒の新商品、「想空の便り」を開発しました。
ビンやラベルなどにも工夫をこらした日本酒で、すっきりとした味わいに仕上がっているということです。
日本酒の新商品を共同で開発したのは、大館市の酒造会社「北鹿」と全日空の客室乗務員です。
全日空 濱田栞さん
「飛行機で乗務している中、やっぱりジャパニーズサケ(日本酒)ってすごく人気があって」「大館の北鹿さんのお酒とコラボしてより多くの方々に大館を伝えるっていう商品ができないかなということで、今回こういったコラボをさせていただくことになりました」
全日空の客室乗務員の濱田栞さんと川端聖奈さんは、新型コロナウイルスの感染拡大で航空需要が落ち込んでいた時期に、大館市の地域おこし協力隊を務めました。
新たな商品づくりは全日空の兼業制度を使って、いまも大館で働く濱田さんが北鹿に相談したことをきっかけに去年の秋にスタート。
2人は実際に酒造りの工程も学んで、商品開発に取り組んできました。
「大館の良さを伝えたい」という思いがつまった日本酒の名前は「想空の便り」。
空を連想させるような青色のビンには、海外の人たちへのわかりやすさも目指して、シンプルなデザインのオリジナルラベルを貼り付けました。
曲げわっぱの材料を使った秋田杉の飾りをつけたほか、2人が好きな大館の風景などを収めたカードも添えられています。
日本酒はすっきりとした味わいに仕上がっているということです。
全日空 濱田栞さん
「インバウンドであったり、お酒をこれまで、日本酒をこれまで飲んだことがないっていう方々にもちょっと手に取っていただきやすいようなデザインであったり、味にもなっていると思いますので、そんな方々にも手に取っていただいて大館を知っていただいく機会になってもらえたらなというふうに思っております」
北鹿 岩谷正人社長
「地方っていうのはなかなか元気がいまないですよね。その中で『なんとか地方を盛り上げていきたい』と我々地酒っていうことで商売やらせていただいていますのでその地酒を使ってなんとか(地方を)盛り上げていければいいかなということで」
「想空の便り」は、今月20日から大館市の観光施設「秋田犬の里」と、大館能代空港、それに秋田空港で限定販売されます。