【特集】伝統の「走るバスケ」で強豪復活へ 能代科学技術 男子バスケットボール部 2年ぶりインターハイへ
能代工業から名前が変わって5年目を迎えた、能代科学技術 男子バスケットボール部。
去年は一度も全国の舞台に立てませんでしたが、先月、2年ぶりに全県総体で優勝し、今月末のインターハイに出場します。
伝統の「走るバスケット」で勝利を目指すチームを取材しました。
2021年4月、能代工業と能代西が統合して誕生した、能代科学技術。
校名は変わったものの、能代工業の「走るバスケット」が今も強く根付いています。
加えて、新チームになってからは、シュート力にも磨きをかけ、今年度 、県内では負けなし、圧倒的な強さを見せています。
先月、2年ぶりとなるインターハイ出場も決めました。
能代科学技術 佐藤悠斗 主将
「日々の練習からたくさん走って、相手に走り負けないようにっていうのを、日々努力しています。やっぱり自分たちの強みの走るバスケっていうのを最後までやり切るっていうところが目標です」
これまで58回もの全国優勝を果たした、歴史あるバスケットボール部。
しかし、去年は、夏のインターハイ予選、それにウインターカップ予選ともに勝ち切ることが出来ず、一度も全国の舞台に立つことができませんでした。
今年はインターハイ出場を決めたものの、その後の東北大会では、1回戦で敗れています。
長谷川聡 ヘッドコーチ
「俺がやってやるんだっていう感じがなくって、誰かがやってくれるんじゃないのっていうような感じがすごい読み取れるなっていう気がするので、そこの辺りが変わってこないと、本当の強さになっていかないのかなっていう気はします。苦しい時にどうお互いを鼓舞するかっていう雰囲気が、全く今のところ感じられなくて、そこはこの間東北大会で負けたひとつの要因なのかなと思っています」
渡邉竜也 スキルコーチ
「多分自分たちがやりたいバスケットっていうのができなかったと思うし、この悔しい思いっていうのがまずみんなあると思うんだけど(東北大会は)1回戦で負けちゃってるし、ひとつ足りないのはみんなのコミュニケーションの量はすごい気になる。会場に飲まれて、自分たちのプレーが発揮できないっていうのは、多分、日頃声を出してみんなでまとまることができていれば、緊張とかそういう雰囲気に飲まれることもなく、一発目から自分たちのペースでバスケットができるはず」
「しゃべれって」
「何を見てた上級生の」
「しゃべろ、もう一回」
全国の強豪相手に勝ち切るための課題は明らかです。
自分たちの殻を破ろうと試行錯誤しながら、ボールを追いかけています。
気持ちの弱さを脱ぎ捨て、勝利への執念を前面に打ち出すバスケ部へ。
部員たちが目指すのは、全国大会での勝ち星、そして上位進出です。
佐藤悠斗 主将
「本当に去年は全国大会とかに出られなくて悔しい思いをしましたし、今年こそ絶対にインターハイもウインターカップも全国に出て、今までの先輩たちが全国でウインターカップで勝てなかったっていうのはあるので、自分たちは絶対にそこの全国1回でも多く勝って、メインコートに立てるようにしていきたいなって思っています」
伝統のスタイルと持ち味のシュート力を全国の強豪相手に発揮するため、走り続ける選手たち。
インターハイ開幕まではすでに1か月を切っています。
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男子は能代科学技術が、女子は湯沢翔北が出場するバスケットボールのインターハイは、今月26日に岡山県で開会式が行われ、翌日から熱戦が繰り広げられます。