ワインの熟成に適した場所はダム? 点検用通路でワイン貯蔵の実証実験スタート 特産品づくりや地域活性化への活用に期待
小坂町の砂子沢ダムで点検用の通路にワインを貯蔵する実証実験が始まりました。
通路は、年間を通して温度が一定に保たれているため、ワインの保管に適していると考えられています。
新たな特産品づくりや地域の活性化につながる取り組みとして期待されています。
ワインを貯蔵する実証実験が始まったのは、小坂町の山あいにある砂子沢ダムです。
20日は関係者が集まって記念のセレモニーが行われました。
ダム本体の内部には点検用の通路があります。
実証実験ではダムの頂上から約60メートル下の通路にワインを保管します。
20日は、地元の小坂七滝ワイナリーが醸造したワイン960本が運び込まれました。
通路は年間を通して、温度が10度ほどに保たれていてワインの貯蔵に適していると考えられています。
山ぶどうが原料で酸味が強い状態だというワイン。
ダムの内部でじっくり熟成することで、味がどう変化するか確かめます。
小坂七滝ワイナリー 森浩美代表
「ワインにした時にやはり酸が立っているのが現状でございます。それがここで熟成されることによってその酸のとがった部分が少しでもまろやかに調和のとれるバランスのとれたみなさんが『山ブドウおしいね』って言ってもらえるワインに完成すれば非常にうれしい次第です」
県鹿角地域振興局建設部 柳沢悟部長
「この実証実験が地域のものづくりに貢献できてそれがやがてはこの地域の観光振興につながることを期待しております」
ワインは半年以上貯蔵されたあと、ダムから運び出され販売されることなっています。