東成瀬村の栗駒山荘で先月食中毒発生 4歳から86歳までの86人が腹痛など 運営会社の社長を兼任する村長が陳謝 秋田
東成瀬村の宿泊施設「栗駒山荘」で先月、食中毒が発生し営業停止処分を受けました。
運営する第三セクターの社長を兼任する東成瀬村の備前博和村長が2日開会した村議会で陳謝しました。
備前村長
「体調を害されたみなさまをはじめ、多くの利用者のみまさまにはご迷惑とご心配をおかけしましたこと衷心よりお詫び申し上げます」
食中毒が発生したのは東成瀬村の第三セクターが運営する「栗駒山荘」です。
県などによりますと、先月9日から15日に宿泊し、水や食事を摂った4歳から86歳までの男女86人が腹痛などの症状を訴えています。
保健所の調査で、一部の患者や施設で使っていた水などから大腸菌が検出されたことから、県は栗駒山荘の水や食事が原因の食中毒と断定しました。
備前村長
「現在は保健所の指示事項の改善を早急に進めており、9月8日の営業再開を目標に準備を進めております」
運営会社の社長を兼任する東成瀬村の備前博和村長は「再発防止の徹底を図り信頼回復に向けて取り組んでいく」と村議会で述べました。
施設は先月21日から段階的に営業を自粛していて、県は先月31日から5日間の営業停止処分としています。
これまでの調査で飲み水などに使っていた湧き水の消毒装置の薬剤が空になっていたことが判明していて、保健所は貯水槽の定期的な清掃や消毒装置が正常に作動しているか点検するよう指示しています。
栗駒山荘を運営する第三セクターを巡っては、従業員不足や固定経費の増加などにより2年連続の赤字決算となっていて、経営改善が喫緊の課題となっています。