秋田市の有料の家庭用ごみ袋値下げへ 早ければ来年度から 沼谷市長が意向を明らかに 

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秋田 2025.09.01 19:06

秋田市の沼谷市長は、早ければ来年度から、有料の家庭用ごみ袋を値下げしたいとの意向を明らかにしました。

秋田市のごみ袋は東北6県の県庁所在地の中で最も高くなっていて、将来的に、ごみ処理施設を維持する費用がどの程度必要になるのかを見極めたうえで価格を決めることにしています。

秋田放送が1日、県庁の中にある売店で購入した30リットル・取っ手付きのこのごみ袋の価格は、10枚入りで517円。

袋そのものの価格は217円で、ごみ処理手数料が300円含まれています。

「値段が高い」との声も少なくないごみ袋について、秋田市の沼谷市長は31日、市民団体に招かれた講演会の中で、早ければ来年度から、値下げしたいとの意向を示しました。

秋田市・沼谷市長
「いろんなことに使われて必要なんだという理屈は一方でありつつも、でもだからといって東北で一番高いごみ袋の料金を設定する理由にならないと。今それも一生懸命議論させていただいてます」「無料にはならないです、すいません。無料にはできないっす。半額…あぁまぁ…こういう交渉はいろいろありますが、そういうことはぜひやりたいなと」

秋田市のまとめによりますと、東北6県の県庁所在地で、市が指定する袋の価格に加え、処理手数料も負担しなければならないのは秋田市のほか、山形市と仙台市。

青森市は袋本体の価格のみで、盛岡市と福島市は、指定した袋がありません。

手数料負担のある3つの市が共通して販売している20リットルの袋は、秋田市が最も高い、308円。

秋田市と仙台市で販売している45リットルの袋については、秋田市が200円以上高くなっています。

沼谷市長は、選挙の際の公約に掲げていたことや、経済状況を考慮した結果、値下げをするべきと判断したと説明しました。

秋田市・沼谷市長
「本市の経済状況、あるいま市民の皆様の暮らし、所得、こういったものが東北の中で最もよいかというとなれば逆でありますので、そうではないと。そういう中で東北で最も高いごみ袋を皆さんがお支払い、ご負担いただいているという状況ですので、これはなんとか解消したいと」

ごみの有料化が始まったのは、13年前。

穂積市長(当時)
「7月から有料化スムーズにできますよう皆さん特段のご協力をお願い申し上げたい」

ごみの減量に加え、処理施設の維持や改修を目的に始まった制度です。

沼谷市長は、施設の維持や改修にかかる費用を確保するため、ごみ袋を無料にする考えはないと改めて説明しています。

秋田市・沼谷市長
「ごみ袋の有料化による手数料として約4億5,000万円を収入として得て、その半分を焼却炉の将来の更新として積み立てをしてきている。もう半分は様々な改修等々に関わる様々なコストに充てていると。そういうこともありますので当然無料にすることは考えていませんし」
記者
「どれくらい下げたい。半額とか?」
秋田市・沼谷市長
「インパクトがあるかたちになればいいですが…そこは今、検討中です」

沼谷市長は、ごみ処理施設を維持する費用が将来的にどの程度必要になるかを見極めながら、新たなごみ袋の価格を決めたい考えです。