夏の高校野球秋田大会 ベスト8出そろう 金足農はエース吉田の好投が勝利を手繰り寄せる
高校野球・夏の秋田大会は3回戦残りの4試合が行われ、15日でベスト8が決まりました。
秋田市のさきがけ八橋球場で行われた金足農業と秋田中央の秋田市勢対決は、金足農業がエースの好投で流れをつかみ、勝利を手繰り寄せました。
2年続けて夏の甲子園出場を狙う金足農業と、6年ぶりの甲子園出場を狙う秋田中央の一戦。
金足農業の先発はエース・吉田大輝。
兄はプロ野球・オリックスの吉田輝星投手です。
15日はバッターの手元で曲がるスライダーが効果的でした。
2回にフォアボールをきっかけに1点を奪われましたが、秋田中央を4回までノーヒットに抑えます。
その吉田のピッチングに打線が応えます。
3回に1点を勝ち越すと、4回には1アウト2塁で9番・渡部蒼空。
左中間へのタイムリーツーベースなどでリードを4点に広げます。
援護をもらった吉田、直後の5回に反撃されます。
デッドボールで出塁を許すと9番・安藤。
秋田中央に許した初ヒットは右中間を破るタイムリー。
1点を返されます。
「これ以上は点を与えたくない」とギアを上げたという吉田。
得点圏にランナーを背負いながらも後続を抑えました。
吉田は6回以降、テンポよく打たせて取るピッチングを展開。
8回をヒット3本、2失点に抑え、9回のマウンドを2年生の斎藤に託します。
継投で秋田中央打線を抑えた金足農業。
7対2で勝利し準々決勝に駒を勧めました。
金足農3年・吉田大輝主将
「野手の方は本当にいい感じで、ちゃんと打ってくれたりして点を取ってくれているので、他のピッチャー陣もいい感じで、あとは自分だけかなと思うので。これから上がっていくにつれて、戦いも厳しくなってきて自分が抑えなければいけない場面っていうのがどうしても出てくると思うので、そういう場面で抑えられるようにしっかり調整していきたいなと思います」
そのほかの試合結果です。
大曲工業は、大館鳳鳴に7対4で競り勝ち、3年ぶりの準々決勝進出です。
去年の準優勝校・秋田商業は、11対4で横手からコールド勝ちを収めました。
鹿角は3対1で湯沢翔北との接戦を制し、統合から2年目で初の夏ベスト8入りを果たしました。
準々決勝は、17日から行われます。