秋田市の沼谷市長 スタジアム整備の住民投票は「考えていません」 既存の施設改修か…新施設の建設か… 可能な限り意見募る考え

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秋田 2025.07.30 18:10

秋田市の沼谷市長は、年内にも事業の方向性を示すスタジアム整備について、事業のあり方の判断を市民に仰ぐ、住民投票は検討していないことを明らかにしました。

整備の進め方に関する選択肢が出た時点で可能な限り市民からの意見を募り、県やブラウブリッツ秋田にも、県民やサポーターからの意見を集めるよう求める考えです。

秋田市の沼谷市長は、八橋運動公園内で予定されているスタジアム整備の進め方について、既存の施設の改修と、新たな施設の建設の、2つの選択肢を検討しています。

来月以降、愛媛県や石川県に建設されたサッカースタジアムの設計を手がけた事業者が、それぞれの選択肢についての整備費用やスケジュールなどを示すための調査を始めます。

沼谷市長は、調査結果をもとに年内までに、事業の方向性を決める意向を示していますが、この結果を踏まえて、改めて市民の意見を広く募ることは難しいという認識を、30日の定例記者会見の中で示しました。

秋田市 沼谷市長
「時間に余裕があれば、12月までにいくつかの案が出て、その案を市民県民の皆さんに広くお知らせをして、その中で様々な意見交換ですとか、いろんなかたちの場をもって…というふうに、半年かけてとか、やっていければ一番いいんですけどもおそらくその時間はないと」「タイトなスケジュール、お尻が決まっているところの中でも最大限、市民県民の皆さんのご意見、お考えは伺って。ただ定量的に何対何とかそういうふうには出てこないと思いますが」

整備の議論に関わる県やブラウブリッツ秋田にも、県民やサポーターの意見を集めるよう協力を求め、事業に関する結論を出すことを最優先させる考えです。

記者
「住民投票は考えていない?」
沼谷市長
「考えていません」

30日はこのほか、来月3日に始まる竿燈まつりでの穂積前市長の“恒例行事”を踏襲するかどうかについて、次のようなやりとりがありました。

記者
「毎回名物になってるんですけど、レディース&ジェントルメンと声を張り上げて挨拶をする、よく来てくださいましたと。それが毎年の風物詩。今年、市長は?」
沼谷市長
「まさかその質問が来ると思ってなかったので…まったく用意がなかったです」「これは英語で挨拶するかどうかも含めて考えたいなと思っております」

今年の竿燈まつりは、日曜日に始まることや、大阪・関西万博の影響で客足が伸び悩む懸念があるものの、沼谷市長は、しっかりと準備を進めると述べました。