【特集】金農旋風を再び!2年連続甲子園出場を目指す金足農業 大切にするのは"一球"にかける思い
夏の甲子園出場をかけた、高校野球・秋田大会が、今月10日に開幕します。
出場校の特集、4日は金足農業です。
一球一球を大切にしながら磨き上げてきた守備力を生かし、2年連続の甲子園出場を目指します。
2年連続8回目の夏の甲子園出場を目指す、金足農業。
取材したのは、夏の大会を前に毎年行っている強化合宿の最終日。
1週間、選手たちは、朝から1日6時間にも及ぶ練習に励んできました。
秋本元輝 コーチ
「お前らには3年生、来年の今はねぇんだ、強化合宿もきょう最後でしょ、違うか?最後だぜ、明日の朝あるかもしんねぇけど、だけど、これで最後で終われるかっつーの、そういうのも意識してほしいわな、納得できるか?自分自身で。やったなって誇れるか?他のどの学校よりもこだわってこだわって練習して、だから絶対負けるわけねぇってそういう練習できてるか?金足農業の強みはそういうところから生まれてくるんじゃねーの?」
去年秋の県大会は、初戦敗退。
そして、5月に行われた春の県大会は準々決勝で敗れるなど、去年の夏を最後に、県の頂点から遠ざかっています。
金足農業伝統の野球を体現できているのか。
心を入れ替えて、再びグラウンドへ。
金足農業で野球ができることに誇りを持ちながら、練習に取り組みます。
佐藤晃真 主将
「厳しさ求めて、やっぱり勝ちに必要な練習っていうのを全員で作っていこう!整列!」
県大会までの限られた期間、特に力を入れているのが、チームの持ち味でもある守備の強化です。
春の県大会では、準々決勝までの3試合を無失点で勝ち上がりました。
プレッシャーのかかる場面でも安定して守り抜くために。
常にイメージしているのは、県大会の決勝です。
佐藤晃真 主将
「大事な場面での一球っていうのを、緊張とか疲れもあると思うんですけれど、その中でできるような練習っていうのを常にしています」
その"一球"の意識は、投手陣も。
1年生の時からエースナンバーを背負う、吉田大輝投手。
兄は、2018年に金農旋風を巻き起こし、夏の甲子園で準優勝を果たした、プロ野球・オリックスバファローズの吉田輝星投手です。
春の県大会は、コンディション不良のため、1試合の登板に留まったものの、兄と同じ持ち味のストレートを中心に磨きをかけ、再び、甲子園のマウンドを目指します。
吉田大輝 投手
「真っすぐの伸びだったりとか、そういうところでは自信を持てるところも出てきたので、あとは球速であったりとかキレの部分を、この期間で、フォームの部分で修正していって、夏に向けてもう一段階キレと伸びっていうところを意識してやっていけたらいいかなと思っています」
佐藤晃真 主将
「守りから攻撃につなげていくっていう野球をして、その中で秋田県を圧倒して、甲子園でも勝てるようなチーム作りをしていきたいと思っています」
甲子園へと勝ち進み、金農旋風を再び。
一球一球、魂を込めた戦いに臨みます。