旅行支援制度の助成金をだまし取った罪に問われている宿泊施設の元社員と元パート従業員の裁判 さらに235人分177万円余を不正受給したとする追加の起訴内容を認める 秋田地裁
コロナ禍の県の旅行支援制度の助成金をだまし取った罪に問われている、鹿角市で営業していた宿泊施設の元社員と元パート従業員の裁判で、2人は177万円余りを不正に受給したとする追加の起訴内容を認めました。
検察は、今後さらに複数回追加で起訴する方針です。
起訴されているのは、鹿角市で営業していた宿泊施設「五の宮のゆ」の運営会社東日本観光の元社員根本智恵被告56歳と元パート従業員の平野実穂被告40歳です。
起訴状などによりますと2人はおととし、社長の藤原サダ子被告78歳と共謀して、コロナ禍の県の旅行支援制度の助成金およそ140万円をだまし取ったとして詐欺の罪に問われています。
これとは別に2人は、おととし1月からの5か月間で235人分の宿泊を偽って申請し、県から助成金177万円余りをだまし取った罪で追加で起訴されています。
11日開かれた裁判で2人は起訴内容を認めました。
コロナ禍の旅行支援制度をめぐる東日本観光の不正受給は、県と鹿角市の調査で約4,400万円に上ることが分かっていて、検察は今後、3年前、2022年の分など複数回、追加で起訴する方針です。
次の裁判は8月に開かれます。