"電柱のカラスの巣"撤去作業を公開 東北電力ネットワーク

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秋田 2024.04.24 19:01

東北電力ネットワークが電柱にあるカラスの巣の撤去作業を報道機関に公開しました。
カラスの巣は停電の原因になるため、「見かけたら連絡してほしい」と呼びかけています。

秋田市飯島の、田んぼが広がる集落。

高所作業車を使って高さおよそ12メートルの電柱で行われていたのが…。



カラスの巣の撤去です。

直径およそ30センチの巣を作業員が慎重に取り払っていきます。

「撤去しま~す」

「撤去~」

「よ~し」


その巣をよく見てみると

ほとんどが木の枝やワラで出来ていました。


東北電力ネットワークによりますと、
こうした枝などが電柱の送電設備に接触すると停電が起きます。

カラスの巣が原因で鹿角市の八幡平地区では、今月9日、
241戸で停電が発生しました。

2021年にはJR秋田駅でも巣が原因で停電が起き、列車が一時運転を見合わせました。


カラスの巣には、ハンガーなど金属がまぎれているものもあります。
火花が出て枝やワラに引火し、火事になることもあるということです。

春はカラスの繁殖シーズンで、巣作りが盛んになります。

東北電力ネットワークが去年、県内で撤去した2996個のうち、
ほとんどが3月から5月に撤去されました。

電柱にカラスの天敵のフクロウの像などを取り付け、
巣を作りづらくする対策も行われていますが、効果は限定的だということです。


東北電力ネットワーク秋田電力センター武田広一さん
「毎日のように地域のみなさま方からカラスの巣、電柱の上にありますよといった情報をいただいて
 我々も早期発見、撤去に努めているところであります」


東北電力ネットワークは「大規模な停電につながるおそれもあるので、
自宅周辺の電柱で巣を見かけたら連絡してほしい」と呼びかけています。