特産の「とんぶり」にも恵みの雨 猛暑と少雨で一部が枯れた状態 農家は実りの秋に期待を寄せる 秋田・大館市
大館市の特産「とんぶり」に加工されるホウキギにとっては恵みの雨となりました。
記録的な猛暑と雨の少なさで一部が枯れる影響が出ていたホウキギ。
久しぶりのまとまった雨に、農家は胸をなでおろすとともに、実りの秋に期待していました。
日中は晴れ間がのぞく時間もあった大館市比内町。
こちらの畑のホウキギは、かつてない深刻な事態に陥っていました。
大館とんぶり生産組合 本間均組合長
「いやーひどいな。ちょっとひどいな。うーん。ダメだ。ダメだな。これ。」
先月20日ごろに畑に植えたホウキギは、先月の記録的な高温と雨の少なさの影響で、半分ほどが枯れてしまいました。
大館とんぶり生産組合 本間均組合長
「降ってもパラパラではね…全然畑の中にしみこむくらい雨降ってくれないとダメなのでこういう現象。自分もびっくりしてましたけどもう初めて」
「とんぶり」の生産を始めて20年あまり。
生産組合の代表を務める本間均さんにとって初めての事態です。
枯れていないホウキギの生育も大きく遅れていて、隣の畑と比べて背丈が低くなっています。
先月1か月間の大館市の降水量は16.5ミリ。
平年の1割以下でした。
農家が待ち望んでいたまとまった雨。
4日まで乾ききっていた畑の土も潤され、本間さんも胸をなでおろしています。
大館とんぶり生産組合 本間均組合長
「早く降ってほしいなって思って願って待っていた雨ですので、けっこう大量に降ってくれたし、あとは回復を待って秋まで、あと害虫、虫がつかないようにあとそうして畑を管理していきます。めげちゃいけない」
ホウキギが枯れる被害や生育の遅れは、まだ一部の畑にとどまっています。
本間さんは、5日の雨を励みにもして、栽培の管理を徹底し、実りの秋につなげたい考えです。