横手南が粘り強さ発揮し初の全国大会出場へ 東北中学野球
中学野球の東北大会が10日まで秋田市で行われ第3代表決定戦で、横手南が山形の酒田第四を逆転で破り初めての全国大会出場を決めました。粘り強さが勝利をもたらしました。
ともに、9日の準決勝で敗れた白のユニフォームの横手南と、黒・山形の酒田第四との代表決定戦。全国大会への最後の1枠をかけた試合です。
横手南は、3年生の小林がマウンドに上がりました。リリーフが多かったこの夏、先発登板は初めてです。
ただ立ち上がりに苦しみ、1回裏に2点、2回裏にもタイムリーヒットを打たれ3対0とリードを許します。
横手南は、県大会から勝った試合は全て先制していただけに大一番は追いかける苦しい展開になりました。
横手南の反撃は3回からでした。米沢谷はセンター前ヒット。
2人アウトになってから2番佐々木もレフト前へ。
フォアボールも挟んで2アウト満塁。大きなチャンスを迎えます。
そして、打ち取られた四番冨永の打球を酒田第四がエラー。思わぬ形で2点を返しました。
追い上げムードの横手南は4回表にも攻め立てます。3つのフォアボールなどで、再び満塁。酒田に大きくプレッシャーをかけると…
バッテリーエラーで同点に。
そして最終回、フォアボールのランナーを3番ピッチャー小林がバントで2塁に送ると…
1人アウトあと、5番の熊谷。
この日まだヒットがなかった熊谷は大事な場面で、レフト線への勝ち越しタイムリー。土壇場で逆転しました。
小林もランナーを出しながらも粘り強いピッチングで3回以降は得点を与えず、守り切りました。横手南は東北大会3位となり初の全国大会出場を決めました。
今季初先発・小林映太「まあ初回ちょっと点とられて、まあやっていけるかなっていう気持ちも不安があったんですけど守備のいいプレーもあって本当に助けられました」
決勝打・熊谷瑛太「なんとなくなんですけど打てるかなっていう自信はありました。本当に嬉しかったです」
高橋天翔主将「南中のその粘り強さっていうそこの持ち味がしっかりと発揮されてたゲームだったかなあと思ってます。折角勝ったのでこう敗れてしまったチームの代表であるっていうことをしっかり自覚して1個ずつ大事にプレーして勝ち進んでいけたらなと思ってます」
コロナ禍を挟んで秋田代表は6大会連続で東北大会を勝ち上がり、全国への切符を手にしました。全国大会は今年、佐賀県が会場です。横手南は開幕日=18日の1回戦で大阪・山田中と対戦します