「金芽米」って知ってますか?ビタミンB1は白米の約7倍!玄米のうま味や栄養分を残して精米されたコメを普及し町民の健康増進へ 美郷町が協定締結 秋田

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秋田 2025.09.05 17:57

玄米のうま味や栄養分を残しながら精米されたコメがあるのをご存じでしょうか?

それが金芽米と呼ばれるコメです。

金芽米の普及を進めて町民の健康増進につなげようと、美郷町は地元のJAなどと協定を結びました。

美郷町が協定を結んだのはJA秋田おばこと精米機の製造やコメの販売などを手掛ける東京の東洋ライスです。

協定ではJA秋田おばこが集荷した美郷町産の「あきたこまち」を東洋ライスの委託工場で金芽米に精米し、ふるさと納税の返礼品や町内の学校給食などに提供します。

特殊な精米技術によって通常は米ぬかとして削られる玄米のうま味や栄養分を可能な限り多く残した金芽米。

東洋ライスの分析では、一般的な白米よりビタミンB1が約7倍、食物繊維が約1.8倍含まれています。

高い栄養価と食べやすさを両立した健康志向のコメとして、東洋ライスは年間約4万5,000トンを全国に出荷しています。

美郷町 松田知己 町長
「学校給食での生徒の反応はどうかということで(金芽米を)4回ほど試食をしていただいた結果、通常よりも残食率が3%ほど軽減されていると」「栄養バランスを考える観点で給食を残さず食べるということも意義が深いというふうなことを踏まえ本日の協定に至った次第です」

JA秋田おばこ 齊藤武志 組合長
「様々な分野で3者の強みを活かしさらなる地域社会の発展に貢献し、協定の締結を期に一層努力していく所存であります」

東洋ライス 阪本哲生 副社長
「子どもからお年寄りまで地元の米を通じて健康になる、そういったかたちで弊社も微力ながら貢献させていただきたいなと思いますので」

東洋ライスが自治体と協定を結ぶのは全国で13例目で、東北では初めてです。

美郷町はより栄養価が高い金芽米の普及を進めることで、町民の健康増進のほか、地元産のコメの消費拡大にもつなげたい考えです。