来週東京ドームで開幕する都市対抗野球大会 にかほ市のTDKが3年ぶりに出場 笑顔が絶えない今年のチームの特徴は… 秋田

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秋田 2025.08.19 18:07

社会人野球日本一を決める都市対抗野球大会が、来週、東京ドームで開幕します。

この大会に3年ぶりに出場するのが、にかほ市のTDKです。

2006年の初優勝以来、遠ざかっている日本一を目指して。最終調整に励むチームを取材しました。

社会人野球の頂点を争う、都市対抗野球大会。

3年ぶり18回目の出場を決めた、にかほ市のTDK硬式野球部は先週、お盆休み返上で最終調整に励んでいました。

19年前、にかほ市は、大いに盛り上がっていました。

この前日、TDKが都市対抗で、東北勢として初めての優勝を果たしたのです。

この時、ヘッドコーチを務めていたのが…。

今年就任した、松田仁監督です。

松田仁監督
「期待される声はすごくあるんですけど、まぁそんな簡単ではないので、まずあの目標はもちろん都市対抗優勝ではありますけど、初戦、強豪ですので、気持ちで負けないようにしっかりぶつかって、初戦突破をまず目指して頑張ります」

現在、ヘッドコーチを務める阿部博明さんも、優勝当時の主力選手として日本一に大きく貢献しました。

阿部博明ヘッドコーチ
「(優勝)パレードは本当に思い出が深いというか、そんな形なので、このチームで、立場は違いますけど、もう一回そういった景色の場に自分が立てればなと。そうしたら幸せだなと考えています」

日本一を目指すチームに心強い味方も加わっています。

阿部善隆マネージャー
「七十七銀行の内野、三上」

都市対抗ならではのルール、「補強選手」です。

予選で敗れた同じ地区のチームから最大3人の選手を補強できる制度で、今年も3人の助っ人がチームに加わっています。

そんなTDK、今年のチームの特長が…。

「(仲は)いいと思います。いい意味で上下関係ないです」
「みんな本当に仲いいと思います。本当ご飯とかも本当上下関係なく行くし、素晴らしいチームだと思います」
「チームワークがとても良くて、やっぱりみんな元気があって、すごく一緒に盛り上がれるっていうところがやっぱ強みだと思います」

選手がそろって口にするのが、「チームワークの良さ」。

練習中も、笑顔を絶やしません。

「プーマいけ」
「こいつは一発芸めっちゃやるんで」
「一発芸?」
「ダメっすダメっす。地上波っす地上波っす」
「一発芸、バスケットボール。よし、これ決めたら優勝だ!プーマ!」
「ナイスファイト!」

先輩後輩関係なく思ったことを言い合える関係性が、今年のチームの強さにつながっています。

地元の期待を一身に背負って初めての都市対抗に挑むのが、3年目の佐藤亜蓮投手です。

由利工業高校時代には21世紀枠でセンバツ甲子園に出場しています。

春からの不調で、予選では登板機会がありませんでしたが、徐々に調子を取り戻しつつあります。

佐藤亜蓮投手
「学生時代からたくさん応援いただいているので、これからも自分が野球を続けていって、活躍するところを見せて、勇気を与えていけたらいいなと思っています」

TDKが出場する都市対抗野球大会は、今月28日に開幕します。

TDKの初戦は、30日、東京の鷺宮製作所との対戦です。

今年のチームは、5月に去年の都市対抗で優勝した三菱重工イーストを公式戦で破っていて、大会での快進撃が期待されます。県民一丸となって応援しましょう!