秋田銀行の昨年度決算は2期ぶりに増収増益 純利益は9期ぶりに60億円超 芦田頭取は二極化が進む県内経済に必要な支援をしていく考えを示す
秋田銀行は昨年度の決算が2期ぶりに増収増益だったと発表しました。
純利益は9期ぶりに60億円を超えています。
芦田晃輔頭取は県内経済について、二極化が進んでいると指摘し、必要な支援をしていく考えを示しました。
秋田銀行 芦田晃輔頭取
「増収増益という結果になりまして、その増収増益の増加幅これもそれなりの水準を確保したという意味では、まず一定の評価ができる決算内容じゃないかなというふうに考えております」
経営のトップに就いて1年目の決算をこう評価した秋田銀行の芦田晃輔頭取。
一般企業の売り上げに当たる経常収益は464億円で、前の年度から93億円あまり、率にして25.1パーセントの増収となりました。
貸出金や有価証券の利息収入が増えたことが主な要因です。
最終的な利益を示す純利益は60億3700万円で、前の年度から14億6000万円あまり、率にして31.9パーセント増加しました。
増収増益は2期ぶりで、純利益が60億円を超えるのは2015年度以来、9期ぶりです。
県内経済について、全体としては悪くないものの業績の二極化が進んでいると指摘した芦田頭取。
アメリカのトランプ大統領による追加関税政策が県内企業に与える影響を分析しながら、必要な支援をしていきたいと述べました。
芦田晃輔頭取
「今こういう問題が起きてます、ということではなくて、やっぱり少し先読みをしてですね、今のうちからこういう対処をしませんかっていうお話が我々としてもなるべくその範囲を広く、それから専門性を含めてそのレベル、深さも深めていって皆さまの支援をしていきたいと いうふうに思っています。」
今年度の業績については引き続き貸出金や有価証券による収入が増加すると見込んでいて、純利益は昨年度より約4億円多い、65億円と予想しています。